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鯨森惣七の「コレは、まちのゲー術だ。と叫びつつ、ちょっとずつ歩きまわる旅。」
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きっと、おもしろい冒険になるね。と少年ジミーが言ったその頃、父島はまだ閉鎖されたままで、一般の民間人の入島はゆるされていなかった。雑誌のレポーターとして写真を撮りにきたことは、あくまでも内密で… |
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少年は小鳥のように喜びはしゃいでいた。
ポンコツのスポーツカーを連絡船の船底におさめてから、デッキのベンチで脚を伸ばして、海を観ていた。 |
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光って、こんなにも愛しいとは思わなかった
紅色とオレンジの深い色で染まった朝焼けの空を、突き刺すようにのびる東北自動車道を走っている。 |
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ふぁふぁと舞い降りる ボタン雪だった。
ズダダダーン ズザザザー。 |
鯨森惣七(くじらもり そうしち)
室蘭生まれ。東京八丈島でダイバーとして漁師と共に働く。のちにCM制作の職に就く。札幌でTOMATOMOONとサクラムーンを設立、プロデュースする。近作として、JR車内誌での「陽だまりがあれば地球人」、サッポロビールでの「ボクだって星の王子様」などのイラストエッセイ。現在、HTBテレビ「ハナタレナックス」の収録スタジオのデザインおよびオープニング映像・タイトルの企画制作を手掛けている。2010年5月に絵本「ぺ・リスボーの旅・ダラララー」を出版した。
・cuzira@leo.interq.or.jp