RSS

 

月は静かに 夜道を照らしてくれた
森はだまったまま やさしく抱きしめてくれた

天気は上々で、白い雲がながい尾を引き、そのあとを灰色の雲が追いかけているような空…

続きを読む

kirakira05

きっと、おもしろい冒険になるね。と少年ジミーが言った

その頃、父島はまだ閉鎖されたままで、一般の民間人の入島はゆるされていなかった。雑誌のレポーターとして写真を撮りにきたことは、あくまでも内密で…

続きを読む

kirakira05

少年は小鳥のように喜びはしゃいでいた。

ポンコツのスポーツカーを連絡船の船底におさめてから、デッキのベンチで脚を伸ばして、海を観ていた。
青森から津軽海峡をわたるのは2度目だった…

続きを読む

kirakira01

光って、こんなにも愛しいとは思わなかった

紅色とオレンジの深い色で染まった朝焼けの空を、突き刺すようにのびる東北自動車道を走っている。
口をへの字にしたまま、ラジオから流れるニュースや歌謡曲を聴きながら…

続きを読む

kirakira01

ふぁふぁと舞い降りる ボタン雪だった。

ズダダダーン ズザザザー。
いきなりの衝撃音だった。
沈黙に包まれていた海底をゆさぶり、シャンパン状の泡がうずまき、きらきら照らしていた陽光をさえぎるように

続きを読む

プロフィール

鯨森惣七(くじらもり そうしち)

室蘭生まれ。東京八丈島でダイバーとして漁師と共に働く。のちにCM制作の職に就く。札幌でTOMATOMOONとサクラムーンを設立、プロデュースする。近作として、JR車内誌での「陽だまりがあれば地球人」、サッポロビールでの「ボクだって星の王子様」などのイラストエッセイ。現在、HTBテレビ「ハナタレナックス」の収録スタジオのデザインおよびオープニング映像・タイトルの企画制作を手掛けている。2010年5月に絵本「ぺ・リスボーの旅・ダラララー」を出版した。
cuzira@leo.interq.or.jp

<前へ | 新着順一覧 | 

この記事を知らせる

ブックマークする