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少年は小鳥のように喜びはしゃいでいた。

ポンコツのスポーツカーを連絡船の船底におさめてから、デッキのベンチで脚を伸ばして、海を観ていた。
青森から津軽海峡をわたるのは2度目だった…

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kirakira01

光って、こんなにも愛しいとは思わなかった

ズダダダーン ズザザザー。
紅色とオレンジの深い色で染まった朝焼けの空を、突き刺すようにのびる東北自動車道を走っている。
口をへの字にしたまま、ラジオから流れるニュースや歌謡曲を聴きながら…

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kirakira01

ふぁふぁと舞い降りる ボタン雪だった。

ズダダダーン ズザザザー。
いきなりの衝撃音だった。
沈黙に包まれていた海底をゆさぶり、シャンパン状の泡がうずまき、きらきら照らしていた陽光をさえぎるように

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金色にきらめく暗黒の海

国道5号線から、ハンドルを右にゆっくり切って、淡々とおいしげる背丈草のなかをきりさくように連なるわき道を走った。
その先には、海がある。

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八雲の海に抱きしめられた

いつのまにか新しくリッパになってしまったハコダテ駅にいた。札幌行きのキップを手にして待合スペースで腰掛けている。
ハコダテ駅よ、お前だけ21世紀の顔みたいなふりをしたってよ。 

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プロフィール

鯨森惣七(くじらもり そうしち)

室蘭生まれ。東京八丈島でダイバーとして漁師と共に働く。のちにCM制作の職に就く。札幌でTOMATOMOONとサクラムーンを設立、プロデュースする。近作として、JR車内誌での「陽だまりがあれば地球人」、サッポロビールでの「ボクだって星の王子様」などのイラストエッセイ。現在、HTBテレビ「ハナタレナックス」の収録スタジオのデザインおよびオープニング映像・タイトルの企画制作を手掛けている。2010年5月に絵本「ぺ・リスボーの旅・ダラララー」を出版した。
cuzira@leo.interq.or.jp

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