メルマガ北海道人

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『メルマガ北海道人』新創刊第04号 2006.12.25.
―「北海道人」、ザンギ(北海道弁)―


 師走も押し迫る折、どさくさに紛れて配信します、『メルマガ北海道人』第04号です。HTML形式ではありますが、どうぞダイレクトメールなどとお間違えなきよう。「迷惑メール」ではありません、迷惑なメールではあるかもしれませんが。
 ところで、「ザンギ」とは何でしょうか。北海道で、鶏肉をあれこれして唐揚げにした料理のことをいいます。クリスマスを意識してタイトルにあしらってみましたが、いかがでしょうか。何を考えているかわからない当編集部にも、そのぐらいのはからいはできるのです。


もくじ

連載「となりの北海道人」
 老若男女の北海道人たちが、同じテーマで違う話を語ります。お題はまたまた「私のお父さん」。9者9様のお父さん像をご覧あれ。

連載「おわびの極意」
 新聞各紙の「おわび」「訂正」をそのまま転載しただけの連載、第3弾。フラメンコとフラダンスとは違う種類の踊りである、などの知識を得られます。

連載「新・自然真営道」
 大竹正枝さんの強力連載、第2回です。初回「ガーデニングブームの功罪」の続篇をどうぞ。

連載「どうでもいい話」
 年末になるとどうでもいい話が増えてくるものです。ひときわどうでもいい2話を厳選してお届け!

連載「NEWSぱくりんこZ」
 ぱくりンカー山崎達之は、最近パソコンのマウスを買いました。それはともかく、厳選1行ニュースは今号も好調です。

連載「危機の時代に―鈴木邦男・和多田進 10年目の往復書簡」
 強力新連載、第2弾。初回・和多田進の公開私信に、鈴木邦男さんから返書が届きました。10年ぶりに再会した「長老」へのメッセージ、左右必読です。

※「イッセー尾形の旅日記」はまたしても休載します。ご免なさい。

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【となりの北海道人】第04回『私のお父さん』

028『親分肌の面白い人でした』
伊藤千織さん(40)=プロダクトデザイナー、札幌市出身、札幌市在住

―お父さん(漆芸作家の故伊藤隆一氏)は、どんな人ですか。
 大家族の仕出屋の初孫で、6人きょうだいの長男だから、生まれついて無敵なわけです。家でも外でも親分肌で盛り上げ役。大学で塗装工芸を教えていたのですが、自宅にも頻繁に学生さんが来ていました。交際は多岐にわたり、何かあると自宅に人がどっと集まって、お酒が飲めないのに土曜日はいつも宴会。宴もたけなわというときに、いつも決まって姿を消し、寝間着に着替えて布団で寝ている。その間、母が接待。お開き近くに何食わぬ顏で服を着て出てきて、今度はお客さんを引き留めるなど、エピソードには事欠かない人です。

―デザインをはじめ北欧文化の紹介にも尽力されましたね。
 ええ。フィンランドなど外国からのお客さんも多かったのですが、父は外国語が全然だめで、勘のよさで国際交流が成り立っていたように思います(笑)。

―家庭内のエピソードは。
 スキーも海水浴もなし。本屋に集合し、ラーメンを食べ、映画を観て焼き鳥屋で語らうのが唯一の定番行事で、そのときはいつも上機嫌でした。

(道産ヨネ)


029『戦いごっこ、お父さんには本気出さなくても勝てる』
宮原和也さん(5)=保育園児、札幌市出身、札幌市在住

―お父さん、どんなところが素敵?
 ない。(しばらく考えてから)ゲームならカッコいいところある。四輪ドリフトとか早いやり方を知っているからスゴイ。

―お父さんに何かしてあげるの。
 お風呂に一緒に入って、頭洗ってあげるの。お父さんは「いつもありがとう」って言う。あとね1コある。カズヤ、100万円持ってたんだ。でもお父さんに(お金を)あげたら13円になっちゃった。でもカズヤが欲しいおもちゃは9円だから大丈夫なの。

―何してお父さんと遊ぶのが好き。
 戦いごっこ。お父さんは弱い。カズヤが追いかけていくと「キャー」って逃げるもの。堅也(弟)と戦いごっこをする時は、カズヤが本気出さないと勝てない。でもお父さんには本気出さなくても勝てる。

(楢戸ひかる)


030『一緒に酒を飲みたかった』
浅野目輝頼さん(57)=札幌えんかん事務局長、三笠市出身、岩見沢市在住

―お父さんは、どんな人ですか。
 普段は無口。酒が入ると陽気になりましたね。炭鉱夫だったから、落盤に遭うなどしてよく入院していて、本人も家族もケガは覚悟していたけれど、病気で46歳で死ぬとは思いもよりませんでした。私は高校1年生で、看取ったときのことが強烈に印象に残っています。父親の年齢を超えられるだろうかという不安が常にあったから、46歳を超えたときは感慨深かったです。

―お父さんと同年代になり、改めて思ったことは。
 私と酒を飲みたかっただろうなと思います。父とそれがかなわなかったので、息子が成人して酒を酌み交わしたときは本当にうれしかったです。私、酒は成人するまで口にしなかったんです。でも、たばこは小学生のときから吸っていました。父はたばこが好きで、母が火をつけて一口吸ったのを受け取って、くわえたばこで出勤するんです。それがわが家の習わしで、三番方で夕方出勤するときは、母に代わって長男の私の仕事になっていたんです。

(道産ヨネ)


032『家族に厳しく他人に優しい』
ブディ・ラハルジョさん(29)=会社員、インドネシア東ジャワ州パスルアン市出身、札幌市在住

―お父さんは、どんな人ですか。
 厳しいけれど優しい人。食べるときは音を立てない。食事中はおしゃべりをしない。年上の人を敬いなさいなど、特にマナーや礼儀に関して厳しかったです。それから、プライドを持ちなさいとも言われました。家族よりもお客さんや近所の人を優先し、いろいろな相談にのっていました。自分の子どもが相談したら「それぐらい自分で考えなさい」と言うのに(苦笑)。

―お父さんとの思い出は。
 バイクで山や川など、あっちこっち連れていってくれました。そんなとき、「男の子は、お母さんやきょうだいを守りなさい」といった話をしました。

―インドネシアと日本、離れて暮らして何か変化はありましたか。

 日本人の香織さんと結婚し娘が生まれ、親の気持ちがわかるし、なぜ、お父さんが厳しかったのかもわかってきました。最近は私が相談すると、話をよく聞いてくれて、いろいろなアドバイスをしてくれます。

(道産ヨネ)


033『誇りを持って夢を追い、霞を食べている』
橋本登代子さん(?)=フリーアナウンサー、大分県国東(くにさき)市出身、札幌市在住

―お父さんは、あなたにどんなことを言いますか。
 「人間として情けないことはするな」「食べられなくても胸張って生きろ」というようなことを言って夢を追い続けている人ですね。400年以上続く農家の長男に生まれて家を継いだけれど、次々にアイデアが浮かび、事業に手を出しては借金を作り、家族が返済に必死になっているのに本人はのほほんとしてました。

―今も農作業に励んでいるのですか。
 85歳の体力に合わせ、家族が食べる分ぐらいのお米を作っています。近くに海があり山がある国東でのんびり暮らしているのが合っているのだと思います。

―お父さんの趣味は。
 勉強家で特に郷土史、歴史、家紋について詳しいです。ハイカラ好きでもありますね。戦時中、東京から疎開で国東に来ていた母の都会の匂いに魅せられ、「小夜子ちゃんじゃなきゃ、すかん(いやだ)」と言って、柿の木に登って降りてこなかったらしいです。誇り高く生きているはずなんですけどね。

(道産ヨネ)


034『50過ぎて知った父の名』
吉田浩さん(59)=靴磨き、熊本県下益城郡美里町出身、札幌市在住

―お父さんのお話を伺いたいんですが。
 両親、物心ついた頃には死んでたんだよ。だから全然憶えてない。小さいころから親戚の間たらい回しでさ。どこの家も裕福じゃなかったから、サツマイモ混ぜた麦飯お代わりするのにも家の人の顔色うかがって茶碗出してた。小学校入学の年に施設に入って、それから中学卒業まではずっと施設。

―施設の子供たち同士で、親の話題になったりはしないんですか。
 なんかタブーみたいになってたね。片親ある子もいるんだけど、まあお互いに気遣ってたのか、親の話はしないような習慣ができてた。

―いつどこで亡くなったのか、何か手がかりは。
 福岡の田川で炭坑夫やってたらしいんだ。ただ死んだって聞かされてるだけで、写真も何もないのさ。こっちも興味ないし、とくに調べてなかった。それが、8年前にアパート移る時に戸籍謄本取り寄せたら、父親の名前が書いてあったんだ。その時、初めて名前知ったんだよ。忘れたら困るからケータイにメモしてる。…ほら、この「辰次」ってのが、そうらしい。

(小笠原 淳)


035『幽霊でもいいから会いたい』
長谷川美佐子さん(39)=子供服販売、胆振管内洞爺湖町出身、札幌市在住

―お父さんはどんな方ですか?
 10年前に亡くなりましたが、季節の行事が好きな人でした。春は山菜取りや桜の花見、夏は海水浴、秋は栗拾いやキノコ採り、冬は白鳥を見に連れて行ってくれました。寿司屋を営んでいたので、「今日は出かけるぞ」という日は半日店を閉めてね。

―お料理人のお父さんは、家でも何か作ってくれたんですか。
 ハンバーグ、エビフライ……和食、洋食問わず何でも上手に作ってくれて。わざわざ鉄板を買ってきて、そこでステーキを焼いてテーブルマナーも教えてくれました。

―そんなお父さんのことをどう思っていましたか。
 当時はそれが当たり前だと思っていました。でも自分が子どもを産んでみて、ごく自然にそれだけのことをしていた父のことをスゴイなぁと思いました。息子達は6歳と5歳なので父に会わせられなかったのが心残り。自分の子どもを父に見せたいし、息子達にも会わせたい。本当に父に会いたいと今でも強く思います。幽霊でもいいから会いたいですね。

(楢戸ひかる)


036『見た目からは想像もつかない』
井上倫太朗さん(20)=大学生、富良野市出身、札幌市在住

―お父さんは、どんなものが好きですか。
 人前でニコニコするタイプじゃないけど、実はかわいいものが好き。テレビばっかり見ていて努力家には見えないけど、きっちり結果を出す人です。

―“かわいいもの”って、どんなものですか。
 最近では話す人形。家と単身赴任先(留萌市)に1体ずつ置いていて、帰宅するときは連れてきます。母と「お父さん、寂しいんじゃないの」って話してるんですけど、この間は、なぜか置いてきたりして、その心境はよくわかりません。

―“きっちり結果を出す”って、どういうことですか。
  今年、技術士の国家試験に合格したんです。仕事が終わってから勉強していたのは知っていたけど、本腰を入れているようには見えなかったので、正直驚きました。かなりレベルの高い試験ですから。それから、数年前からランニングを始め、最近は10キロとかハーフマラソンの大会にも出ています。順位を気にせず最後まで走り抜く姿は、結構、感動的です。

(道産ヨネ)

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【おわびの極意】11月28日〜12月4日

北海道新聞 11月28日 p.19 16版 朝刊
「訂正」
 27日の中央競馬第26回ジャパンカップ成績の「ワイド」に記録の脱落がありました。正しい成績を再掲します。
▽E―F270 B―E280 B―F840

読売新聞 11月28日 p.38 14版 朝刊
「訂正」
 10月9日付の「首相夫人 中国メディア“歓迎”」の記事で、新華社通信を引用して、「(安倍首相夫人の昭恵さんが)フラメンコを踊り」としましたが、昭恵さんが踊るのは「フラダンス」でした。

読売新聞 11月28日 p.33 14版 朝刊
「訂正」
 24日の「団塊の世代」全国アンケート(下)「あなたの心に残っている歌」の表で、「イマジン」の「代表的な歌手名」が「ビートルズ」とあるのは「ジョン・レノン」の誤りでした。

北海道新聞 11月29日 p.27 朝刊
「訂正」
 28日の「市長、3年半の実績を強調」の記事で、パーティーの日付が「28日」とあるのは「27日」の誤りでした。訂正します。

北海道新聞 12月4日 p.33 朝刊
「おわび」
 3日朝刊の「病院」欄で、江別の内科小児科休日急病当番医が、野幌病院とあるのは片山内科胃腸科の誤りでした。読者ならびに関係者の皆さまにご迷惑をおかけしました。おわびして訂正します。

(山崎達之)

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【新・自然真営道】第02回

「園芸が愛を育てる」―ガーデニングの功罪 その2

園芸店に並ぶ花壇苗

花壇用苗が50円というのも珍しくなくなった

 “ガーデニング”という言葉が登場したのは、1990年後半のことです。それまでの“園芸”から“ガーデニング”に代わり、園芸=「古臭い、汚い、盆栽」から脱却してガーデニング=「お洒落、美しい、西洋庭園」に、あたかも別のものに変化しました。確かに自然で牧歌的な雰囲気が漂う西洋庭園を一目見れば、誰でもその美しさと魅力に引き込まれてしまいます。そして次の瞬間「このような庭を造りたい」と感じたことでしょう。
 その人々の欲求に応えるかのように、花壇用苗が普及しました。農林水産省のデータによれば、平成7年と10年では、花壇用苗の栽培面積や生産額は約2倍に増加しています。それだけ需要があったわけで、週末にはどこの園芸店も多くの人で賑わっていたことを記憶しています。“ガーデニングブーム”の到来です。
 園芸店で買った花壇用苗を、プランターや庭に植える。手軽にでき、園芸の知識も必要ありません。土の配合に注意しなくても、今ではパンジー・ビオラ用といった配合土が普通に売られています。「元肥を入れて…」や「腐葉土やピートモスを…」などを実際に行っている人は、かなり園芸の経験がある人でしょう。
 しかし、園芸の本当の愉しみを忘れていませんか? 種をまき芽が出た瞬間を楽しむ。そしてある程度大きくなった苗を移植する。「きちんと根が付くだろうか? 病気の心配はないだろうか?」日々、植物のご機嫌を伺っては、水やりや肥料を適宜与える。そして、丹精込めて育てた花や緑は、「ありがとう」と言わんばかりに花や実をつけてくれる。その成育過程を楽しむのが本来の園芸の姿なのです。
 それが、今では園芸店で購入した苗を植えるだけ。“育てる”より“飾る”ことが重要視されています。また、私自身は安価な苗が出回っているだけに、たとえ苗が枯れても「また買えばいい」という感覚に陥ってしまいます。“育てる”過程を楽しまない園芸は、もはや園芸とは言えません。
 最近の研究で興味深い報告があります。園芸の関心の有無にかかわらず、被験者に一定期間園芸活動を行ってもらい、その園芸活動前と終了後で東大エゴグラムという性格テストを受けてもらいました。このテストは、父親的な部分をもつP、母親的な部分であるNP、自由なFC、見せかけの適応を表すACの4つから構成されています。結果は、前と終了後で、参加者のNPの数値が増加したというのです。母親な部分であるNPとは「共感、思いやり、保護、受容など子供の成長を促進するような部分。親身になって世話をし、同情的で愛情が深い」という性格です。つまり、花や緑を育てることによって、自身が寛容的になり愛情が深くなったというのです。
 このように“育てる”経験を通して、私たちは精神的な成長を成し得ているのです。しかし、“育てる”意識が希薄となった昨今、園芸だけでなく、それが“子育て”にまで反映されないことを願わずにはいられません。

(大竹正枝)

※筆者紹介 おおたけ・まさえ…1965年生まれ、千葉県出身。現在、北海道大学農学研究科に在籍。植物が人間に与える不思議なパワーに興味を持ち、主に園芸療法について研究するかたわら、ガーデニング、環境保全、そして地域・農村活性化など幅広く関心を持つ。

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【どうでもいい話】第04回

008 『横断歩道を渡りながら会話するカップル』2006年12月10日午後、札幌市北区

♂…20歳代半ば、俳優・小倉一郎氏のような声。
♀…20歳代半ば、女優・うつみ宮土理氏のような声。

♂「おれキレてないし」
♀「遅いからさ」
♂「ていうかおれキレてないし」
♀「わかんなかっただけだから。も、いいから」
♂「おれキレてないのにー、なーんであれ」
♀「うるさい」
♂「あれなーんで」
♀「うるさい」
♂「ちゃんと言ったよねー」
♀「うるさいうるさい」
♂「あ、わかった」
♀「うーるさいってもう」
♂「ねえねえねえわかった、わかったわかった」
♀「うーるさい。うるさいし、遅い!」
♂「違う違う違う、となりのあれ、なんての」
♀「となーりーって、全っ然わっかんない」
♂「あれ、紳士?」
♀「馬鹿じゃないの」
♂「紳士とさー、間違えたんだわ」
♀「うるさい」
♂「間違えたら間違えたで、あれだよね」
♀「うるさい」
♂「おれキレてないし」
♀「うるさいうるさい」


009 『日中の繁華街で電話を掛ける男性』2006年12月12日午前、札幌市中央区

推定60歳代半ば、黒コート、茶髪。

 「あもしもし、もしもし。もしもしー。あっ、どうも何度も。あのー、それでー、あれ子供がね、生まれたんですよー。それで、子供がね、生まれたのでー、うん。自首したいと。自首したいって言ってましてー、これあのー、どういうふうにすればいいの。うん。はい。はい。は。ならない? あ、はい。はい。なに、発覚した後だーとー、自首にー、ならないの。あそうですかあ。うん。あのガサ入ったって話。うん、そういうこと。うん。だからもう、周りにー、みんなにー、あの迷惑かけてもいられなーいんでー、自首したーいということでー。いーですかあー。はーい。いーですかー。はい、はい。これ、そいでこれ、どうすればいいの。中央署。中央署行かせればいいの。だいじょぶ? それでカンさんの方はだいじょぶなの。問題ないの。そうですか。あっ、あっ、また掛けますうー」

(小笠原 淳)

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【NEWSぱくりんこZ】第04回(2006年11月20日〜11月26日採取)

ブラジルで「雌猫が子犬3匹を出産した」と主張する飼い主が現れ、話題に。日高敏隆京大名誉教授(動物行動学)は「犬と猫が本当に交尾したなら、それは愛ではない」と指摘した。犬の名は「ドッグ」という。(『日刊スポーツ』11月19日付朝刊)

女性1000人を対象に「女性から見た男性のダメ姿=ランキングジャパン調べ」を調査したところ、「ゴキブリが出た時に大騒ぎする」が3位に。(『スポーツニッポン』11月19日付朝刊)

スリ被害に遭った女子大生(19)が執念で捕まえた犯人は刑務所暮らし通算30年の常習犯(62)で、3月に出所したばかり。「勿体ない。折角の人生を。働くって大切ですよね」。(『読売新聞』11月20日付朝刊)

11月19日、横浜市の鶴見川河川付近で2隻の遊漁船同士が衝突。どちらも4人乗りで、船名は「グリーンケロケロ」と「KURO MARU」。(『朝日新聞』11月20日付朝刊)

11月15日に択捉島沖で発生したマグニチュード7.9の地震で、北海道稚内市などが東に数mm移動したことが分かった。(『朝日新聞』11月21日付朝刊)

10月、フィリピン人の女性(22)がKLMオランダ航空の機内で出産。留学中に妊娠した女性は、赤ん坊の名をKLMにちなんでカール・ロレンツ・マルティンと命名した。(『朝日新聞』11月21日付朝刊)

染色体数が違う動物同士でも、両者の間に子供が生まれることが稀にある。雄の虎と雌ライオンの子はタイゴン、逆はライガー。(『東京スポーツ』11月21日付朝刊)

11月21日に行われたライブドア前社長堀江貴文被告(34)の第24回公判で、同被告と検察官が激しく応酬。「フーン、フーン」という鼻息がマイクを通じ法廷内に響き渡った。(『スポーツニッポン』11月22日付朝刊)

ビンラディン容疑者を無数の群衆の中から発見するゲームの絵本が英国で出版された。出版元の英ニューホランド社は「クリスマスに最適の楽しい本」と話している。(『北海道新聞』11月23日付朝刊)

道警千歳署は11月23日までに、同市の暴力団員2人を詐欺で逮捕した。学生から脅し取ったクレジットカードでビール券299枚(約22万円相当)を入手した疑い。(『北海道新聞』11月24日付朝刊)

チンパンジーの雄は年長の雌と交尾をする傾向が強いことを、米ボストン大などが発表した。チンパンジーには閉経がないため、若い雌にこだわる必要がないらしい。(『朝日新聞』11月24日付夕刊)

航空機内で授乳していた女性が機内から降ろされた事件を受け、オレゴン州のポートランド国際空港では、約40人の母親が航空会社の搭乗券売り場で授乳して見せたという。(『北海道新聞』11月25日付朝刊)

米ミネアポリスの空港で、イスラム教指導者6人が「不審な行動」を理由に機内から降ろされていたことが判明した。夕刻の祈りだったという。(『朝日新聞』11月25日付夕刊)

(山崎達之)

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【危機の時代に―鈴木邦男・和多田進 10年目の往復書簡】第02回


道・2(上海)

鈴木邦男→和多田進

「長老へのあいさつ」

 初体験です、往復書簡なんて。不安ですが、又、新しい発見があり、新しい世界が生まれるでしょう。10年前に対談した時もそうでしたし。その対談本を本箱から取り出してみました。『僕が右翼になった理由、私が左翼になったワケ』(晩聲社)。やたらタイトルが長いけど、いい本だと思います。記念すべき本になりました。
 普通、対談といったら〈今〉の話だけで終わっています。安倍政権をどう思うか、憲法は、防衛は、教育問題は…と。状況論だけなんです。自分のことは棚に上げて、天下国家を論じている。だから読まなくても大体分かる。この人はこんなことを言う、と推測できるのです。
 その点、この対談本は「予測不可能」の本です。状況論や今の政治的立場の話もありますが、何故そうなったか、そう考える契機になったものは何か、と過去に遡り、内面深く迫ります。少年時代や青春のイニシエーション、小学校時代の精神風景について語られています。右翼・左翼はどうやって生まれ、作られたか。その謎に挑む壮大な旅なのです。話しているうちに、思い出すこともあり、「もしかしたら、こういうことでは」と気付くこともあります。目次を見たら、「組織と人の命」「若気の至り」「離婚と不倫」「愚妻は人類のためになるか」というテーマもありました。人生論あり、宗教論あり、とても勉強になりました。僕の方が年上だったのに、何も知りません。和多田さんは人生経験豊かで何でも知っている。「村の長老」に無知な若者が聞きに行く、という形になりました。だから今回も、長老・和多田さんに疑問をぶつけながら、話を聞いていきたいと思います。

 去年、「論座」で日教組の森越康雄委員長と対談しました。ちょっと前なら考えられない対談です。だって、日教組は右翼の「主要敵」でした。今でも右翼の街宣車には「日教組打倒!」と書かれていますし、日教組大会には全国の右翼が抗議に押しかけます。「民族の祭典」ならぬ「民族派の祭典」と言われています。戦後の教育を悪くしたのは日教組だと言って攻撃してきました。
 その「悪の元兇」と思われていた日教組の委員長と対談できました。対立点もありましたが、理解できる事も多く、有意義な対談になりました。革命的な対談だったと思います。実は、その〈革命〉が出来たのは、あの本のおかげなんです。
 森越さんはあの本を岩手の書店で読んだと言ってました。委員長になって上京する前は、岩手県の中学校で美術の先生をしていました。自らも絵を描き、何度も個展を開き、画集を出してます。美術教師だった時に町の書店でこの本を見掛け、タイトルにひかれて買ったそうです。特に「日の丸・君が代」のところで、「同じことを考えてる」と思ったそうです。僕は、日の丸・君が代は好きだからこそ、強制すべきでない。そう言いました。「右翼の人なのに同じ考えだ」と思い、この人となら話し合えると思ったそうです。だから、あの本が出てなかったら日教組委員長との対談もなかったでしょう。
 森越さんは今年11月の「朝まで生テレビ」にも出てましたね。「日教組が一番悪かった」という人達から集中砲火を浴びてました。でも孤軍奮闘してました。特に、いじめの問題で日教組は「いじめ」られてました。
 確かに日教組の責任はあると思います。しかし、日教組だけの問題でもないでしょう。「組合活動だけをしてるからダメだ」と批判されますが、組合活動に熱心な先生は、教育にも熱心な人が多かったと思います。中学、高校を振り返って、そう思います。「日教組なんていやだ」といって活動をやめた人は、じゃ全ていい人か。そんなことはありません。組合にも教育にも熱意がない人が多くいました。そんな人が増えたら、教育は正常化したと言えるのでしょうか。違うでしょう。
 今回は「いじめ」のことを書くつもりでしたが、次にします。僕自身も、よくいじめられました。その体験を書いて、長老に話を聞きたいと思います。

2006年12月16日


すずき・くにお…1943年福島県生まれ。67年早稲田大学政治経済学部卒業。70年同大学院政治学専攻科中退。70―73年サンケイ新聞社勤務。72年「一水会」設立、代表。99年同顧問。著書に『新右翼―民族派の歴史と現在』(彩流社)、『夕刻のコペルニクス』(扶桑社)、『言論の覚悟』(創出版)、『公安警察の手口』(筑摩書房)、『愛国者は信用できるか』(講談社)など。

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【今週の『北海道人』】06年12月25日〜12月31日

12月27日(水) 「北海道物産店」更新
 北海道の選りすぐり食材・加工品を紹介する必殺サイトがまたまた更新! このたび登場するは、網走管内美幌町発・古代米のシフォンケーキ、同管内興部町の真面目な農家がつくったミルクとミート、九州・有明海から北海道・北見に渡って焼かれた海苔、といった贅沢な顔ぶれです。買ってね。
http://bussanten.hokkaido-jin.jp/

【次号予告】

 新年最初の配信で、また新たな連載が始まります。こっそりタイトルのみ公開しておきましょう。その名も「上海日記」! 上海とは、もちろんあの上海のことです。日記とは、もちろんあの日記のことです。つまるところ、上海の日記です。上の海の日の記です。なかなか謎めいておりますが、2週間のちには全貌がわかります。
 好調連載「危機の時代に」、今回の鈴木邦男さんの呼びかけに長老・和多田進がどういう返信をしたためるか、請うご期待。仕事熱心な編集長は、年末年始も休みなく働きます。平社員たちは休みます。
 大竹正枝さんの「新・自然真営道」、ガーデニングを斬るシリーズを引き続きご愛読ください。
 『メルマガ北海道人』第05号は新年1月8日(月)配信予定です。


【読者の皆さまへ】

 いつもご贔屓ありがとうございます。
 またまた唐突ですが、編集部は当メルマガへのご感想・ご意見などをもう一度頂戴したくてたまらなくなりました。正月ぼけの皆さん、もとい、ありがたくも本メルマガを購読してくださっている皆さんに、ぜひとも忌憚のないお声を寄せて戴きたく思います。
 抗議や批判、罵倒も相変わらず大歓迎。前回の募集時(11月27日付)にはもっぱら好意的なご意見ばかりが集まり、罵倒の類いは皆無でしたが、どうぞ遠慮せずにどしどし叱咤くださいませ。心持ちとしては、三顧の礼でもって拝読いたします。
 mailmag@mn.hokkaido-jin.jpまで、どしどしご送信ください!


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