メルマガ北海道人

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『メルマガ北海道人』新創刊第03号 2006.12.11.
―「北海道人」、おだつ(北海道弁)―


 前号からHTML形式での配信が始まり、文章の量も一段と増え、「メルマガはふつうこういうものだ」という常識から音速で遠ざかり続けております。編集長に到っては「文字量が少な過ぎる。スカスカで読み応えがない」と、悪魔の咆哮を上げる始末。未知の常識がほかにも残されているかもしれませんので、お気づきの方がいらっしゃいましたらご一報を。即、破らせていただきます。「メルマガ北海道人」、師走もますます“おだって”参ります。


もくじ

連載「となりの北海道人」
 あちらこちらに生息する北海道人たちが、あんなことやこんなことを激白してしまう好調連載。またしても9人が「私のお父さん」を語ります。

連載「おわびの極意」
 日々の新聞から厳選した「おわび」「訂正」を原文ママでお届けする連載、第2弾。「おわび」「訂正」に詳しくなりたい人(いるとしたら)、必読!

新連載「新・自然真営道」
 暴走するメルマガの中で唯一“おだって”いないアカデミックな連載、いよいよスタートと相成りました。編集部のかすかな良心がここに集約されているわけです。第1回「ガーデニングブームの功罪」!

連載「どうでもいい話」
 あんな所やこんな所で囁かれていたどうでもいい話を書き留めた連載、第3弾です。ともすれば意味のある会話ばかりが耳に入ってきてしまう中、このたびもなんとか意味なさげな2話を採録することができました。ただし、うち1話は筆者自身が登場する反則技だったりします。

連載「NEWSぱくりんこZ」
 『北海道人』サイト上部の一行ニュースをピックアップした、意外と人気のある好評連載。ぱくりンカー山崎達之は、もうまともな記事に反応できない身体になってしまいました。

新連載「危機の時代に―鈴木邦男・和多田進 10年目の往復書簡」
 突如始まりました、強力新連載です。編集長和多田進と新右翼の雄・鈴木邦男さんが四つに組んだ往復書簡。かつて刺戟的な「左右対談」で相まみえた両雄が、世紀を超えて再会を果たしました。10年目の対話から何が生まれるか、メルマガ読者の皆さんだけがリアルタイムで目の当たりにできるのです。

※「イッセー尾形の旅日記」はまたしても休載します。ご免なさい。

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【となりの北海道人】第03回『私のお父さん』

019『“村長”と呼ばれていましたね』
菅原邦治さん(59)=スリランカカリー『ポレポレ』店主、札幌市出身、札幌市在住

―お父さんのお仕事は?
 北海道庁の“農業改良普及員”をしていました。私が幼少の頃は網走近くの村に赴任し、農業技術はもちろん生活改善や教育の指導、祭事までとりしきり“村長”と呼ばれていましたね。山形出身で訛りがひどく、口下手。“痛みはじっと耐えろ”という寡黙な人でした。

―お父さんの内面に触れることは、あまりなかったのですか。
 酒を飲むと父は人格が変わりました。普及員だったので各家を回り、お酒をふるまわれる。そこでの失敗談がありすぎて「酒乱で人に迷惑かけていた」という印象が強かった。

―今でもその印象は変わりませんか。
 父は平成元年に亡くなったのですが、お葬式に網走時代の父が指導した青年団の方々がたくさん札幌まで来てくれて・・・・・・。その時に、父が彼らにとても信頼されていたことを知りました。父と表面じゃない部分で付き合ってくれていたんだな、と嬉しかった。その後、その人たちとは年賀状のやりとりを今でもしています。

(楢戸ひかる)


020『“空気”で伝える人です』
高澤慧輔さん(20)=大学生、札幌市出身、札幌市在住

―お父さんは、どんな人ですか。
 思っていることを言葉ではなく、行動や“それとわかる空気”で伝える寡黙な人。大事なことはきちんと言ってくれるけど、細かいことは一切言いません。

―受信アンテナがしっかりしていないと、わからないこともあるのでは。
  母の受信アンテナがしっかりしていて、わからないときは解説してくれるので助かります。父は大学を卒業後、好きな建築の仕事に就いていたのですが、祖父との約束を守って運送業を継いだと母から聞いています。そういうところも父らしいと思います。

―お父さんに関する最近のエピソードは。
 父からの誕生日プレゼントということで、一緒に柳ジョージのコンサートに行ったのですが、普段、遊びに行ったりしない父とコンサートの場にいる感覚が新鮮でした。父と同年代でハジケテル人もいるのに、父は椅子に座ってしみじみ味わっていて、静かに楽しんでいるのが“空気”でわかりました。

(道産ヨネ)


021『お母さんに一番優しい』
斉藤実桜さん(6)=保育園児、札幌市出身、札幌市在住

―札幌に雪が降ったけど、お父さんとはどんな雪遊びするの?
 (家の近所にある)サイクリングロードで雪だるまつくる。もう少ししたら、スキーもするんだ。スキーは初めてする。

―お父さんのスゴイところは、どんなところ?
 キライなものでもがんばって食べるところ。魚とか野菜とか本当はあんまり好きじゃないんだけど、実桜や蒼真が(好き嫌いがあるのを)真似したらダメだからってがんばって食べているんだよ。

―蒼真(兄)、実桜(本人)、晄詩(弟)の3人の中でお父さんは誰に一番優しい?
 ……(しばし無言。やっとポツリと)お母さんに一番優しい。だって、おんぶしてたもん。実桜には、実桜が「おんぶして」って言わないとしておんぶしてくれないのに、お母さんは何も言っていないのに、おんぶしてもらってた。

(楢戸ひかる)


022『支えてもらったな、と思ってます』
寺澤有紗さん(28)=主婦、札幌市出身、札幌市在住

―お父さんはご健在ですか?
 私が小学校3年生の時に両親が離婚して以来、一緒に暮らしてはいませんが元気です。夏休みや冬休みには弟と父の家に遊びに行き、ベタベタにかわいがってもらいました。

―お父さんにはどんな感情をお持ちですか?
 今も昔もずっと大好き。父は「離婚したから子どもに申し訳ない」という接し方は一切しなかった。元々の性格なんでしょうけど、いつも脳天気に「あ、夏休みだけど、いつ来る?」と聞いてくれたので、私も「えーとねぇ○日」みたいなノリで遊びに行けたのかも。

―お父さんとの縁が続いていて“よかったな”と思った出来事はありますか?
 今年の夏、ダンナと離婚しようと思った時ですね。ダンナに対して許せない部分があるのは確かだけど、母から「別れな、別れな」とせっつかれても、大嫌いにはなれないもので……。その時に父が「見捨てられないよな」と言ってくれて、「うん、そうなの」と自分の気持ちに素直になれて踏みとどまりました。父に支えてもらったな、と思っています。

(楢戸ひかる)


023『座右の銘は、父の言葉すべて』
鈴木全明さん(58)=葬祭業、十勝管内鹿追町出身、札幌市在住

―お父さんのどんな姿を憶えてますか。
 私の小さいころの両親は、夏の繁忙期は日の出から日没まで畑に出て農作業に明け暮れの日々。作業の主役は両親と愛馬で、現在の機械化された農業は夢のまた夢でした。食事の時は円形のテーブルを全員で囲むんですが、父はストーブを背に座り、私は父の隣が暗黙の決まりごと。学校や近所で悪さをしたことが不思議と食事中に話題になって、最悪の時には拳骨か薪ストーブの火鋏でゴツン。今ではとても懐かしい思い出です。

―戦争に行った世代ですよね。
 青年期に肋膜を患って、戦争に行けなかったんです。生前、同級生や兄弟が戦争で亡くなったことをよく話してました。「病気さえしなければ戦争に行けたのに」って。父が80歳で他界してもう5年になりますが、生前の言葉や行動が今でも思い出されます。私の座右の銘は、父の遺した言葉すべて。これからも父の背中を思い出して歩んで行こうと思っています。

(小笠原 淳)


024『名言「たんすの角に小指」』
西尾久さん(29)=介護福祉士、富良野市出身、旭川市在住

―お父さんは、どんな人ですか。
 温厚ですね。これといって叱られた記憶がないんですよ。ただ、「怒ったら怖いだろうな」というのはありました。小学校低学年のとき、大声で「コラーッ」と言われ、1回切りだけど、かなりインパクト強かったんだと思います。

―お父さんとの思い出は。
 忙しかったのかな…父と遊んだ記憶がないんですよ。親子の会話もあまりなかったし。ただ、就職してしばらくして、父に「どうだ、その後?」と聞かれたとき、まさかそういう質問がくると思っていなかったので驚きました。「おっ、これが大人の会話か」って感じで、内心うれしかったです。

―他の人にも伝えたいお父さんの名言(迷言)は。
 「たんすの角に小指」。思いがけないところで痛い目に遭うことがあるから、注意してしっかりやるんだぞと解釈し、自分の子どもにも常々、言っています。

(道産ヨネ)


025『腕立て、6年生になったら父ちゃんを抜かせる』
信田陸斗さん(6)=保育園児、札幌市出身、札幌市在住

―父ちゃん料理するの?
 朝は母ちゃん、夕飯は父ちゃんが毎日作る。お好みやきとか。フライパンの熱いやつにのっけてやるの。父ちゃんが作ってくれるのでリクが好きなのは肉とキャベツ。

―父ちゃんと何して遊ぶの。
 教えない。(ニヤっと笑って、こちらの顔をのぞき込み)教えたげよか? うんとね、家ではボーリングゲームしたりビー玉遊び。公園に行ったらサッカーしたり腕立てを一緒にしたりする。リクは毎日腕立てしているから、保育園で一番強い。

―腕立てなんてすごいね。父ちゃんに教えてもらったの。
 自分で考えた。リクは100回腕立てできる。父ちゃんは130かな。まだ父ちゃんのこと抜かせないけど、小学校6年になったら抜かせるの。

(楢戸ひかる)


026『育ててくれたのが親だと思うから』
たかしさん(46)=ホームレス、夕張市出身、住所不定

―お父さんに叱られた記憶はありますか。
 全然ないんだよね。中学の時からいろいろ悪いことやってたけど、警察に捕まっても怒られなかった。一緒に煙草喫ってたぐらいだし。ただ、1回だけ家裁の廊下で殴られた。なんで怒ったのかよくわからんけど、それだけ。

―大人になってからのつき合いは。
 おれが19の時に脳溢血で倒れて、寝たきりになって2年後に死んだ。今、母ひとり子ひとり。って言っても、ホームレスになってからはおふくろにも会ってない。…おれ“もらいっ子”だから、ほんとの親じゃないんだけどね。

―本当の両親は、北海道にいるんですかね。
 わかんない。っていうか興味ない。血ぃ繋がってなくても、育ててくれたのは夕張の両親だから。自分で、親父に似てるとこあるなって思うよ。煙草の本数多いとことか、ほとんど酒飲めないとことかさ。倒れてからはおふくろと交代で見舞いに行った。咽喉に穴開けて栄養摂っててね、医者には「絶望」って言われたけど、最期まで2年間つき合ったよ。

(小笠原 淳)


027『本当にこの線がいるのだろうか?』
鯨森惣七さん(58)=イラストレーター、室蘭市出身、札幌市在住

―絵を描く時に、工夫するのはどんなことですか?
 たとえばね。本当にこの線がいるのだろうか? ということを考える。あっても、なくてもいいのなら、それはいらない、と思う。いらないものを外すと、他の線が活きてくる。そういうことが美しさを造っていく。あたたかさを感じるシンプルをめざしていく。

―シンプルって何ですか?
 自然の世界に近づくことだよ。自分の欲で、余計な出っ張りを増やして、バランスを重くしてしまう……。整理する勇気を持つこと。自分のダメなところを受け入れ、認めること。自分を壊すこと。

―そんな哲学はどこから生まれたんですか?
 オヤジがストーブ工場をやっていた室蘭は海に囲まれた土地。そのせいか海が好きで、若い頃は八丈島の海辺で暮らした。海がシンプルを伝えてくれる。活きることを教えてくれる。

(楢戸ひかる)

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【おわびの極意】11月21日〜11月27日

毎日新聞 11月22日 朝刊 p.14 11版
「おわび」
 15日付の「腎臓移植はどんな医療」の記事の中の表「生体移植に関する主な国の法規制」で、「科学技術文明研究所・島次郎主任研究員作成の資料から」との出典が抜けていました。おわびします。

北海道新聞 11月24日 朝刊 p.25
「訂正」
 23日朝刊の札幌市内版「札幌市中学校美術・書道展開幕」の記事で、「かきつばた竜鳳図」を制作した学校が羊丘中とあるのは、厚別南中の誤りでした。訂正します。

朝日新聞 11月25日 朝刊 p.26 14版
「訂正」
 24日付「揺れるサハリン2 現場で何が」の記事で、問い合わせ先の北海道ラプターリサーチの電話番号が間違っていました。正しくは「0154・56・3465」でした。訂正します。

毎日新聞 11月25日 朝刊 p.1 14版
「おわび」
 24日夕刊7面「わくわくクロスワードパズル」第701回の解答に、一部誤りがありました。おわびして、26面に正しい解答図を掲載します。
p.26
 24日夕刊7面「わくわくクロスワードパズル」第701回の解答で間違っているのは次の5カ所です。
 <タテのカギ>33=キナコ(誤)→キナリ(正)、38=ヤミ→ヤユ、42=ジゴク→ケイク<ヨコのカギ>41=ミジンコ→ユケムリ、45=ゴミ→イミ

(山崎達之)

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【新・自然真営道】第01回

「ガーデニングの功罪」その1

観光名所である大通公園

花の魅力をどこまでアピールできるだろうか?

 「ガーデンアイランド北海道2008」開催計画が、着々と進められているのをご存知ですか?これは北海道の自然、緑、花をテーマに、美しく広大な北海道の魅力をアピールしようというもので、さしずめ花の万博といったところです。前回の花の万博は、静岡で開催された国際園芸博覧会 「パシフィックフローラ2004」で、総来場者数は約550万人。2000年に開催された淡路花博でも約700万人が来場し、その経済波及効果はかなりのものと推察されます。
 このような花の万博を北海道で開催しようと、その実行委員会が設立されたのは2006年のことです。ガーデニングの盛んな帯広、旭川、そして函館などでは、花と緑に関わる人々の交流や連携を深める目的で、すでにガーデンフォーラムが開催されました。
 これまでの開催形式にとらわれない自由な発想をもって、“北海道の魅力”を最大限に引き出そうと、いろいろな取組みが検討されています。例えば、会場。道内各地の花の名所・公園・景観スポットなど、すべてを活用する会場整備作りが試案されています。また、各自治体と民間協同で取り組む体制づくりを重視し、道民一人一人が参加するイベントを目指しています。
 しかし、私はこの開催計画に賛同するものの、ここで「北海道の花の魅力」って何だろうと考えてしまいます。世界遺産に登録されている知床などの北海道の大自然の景観はともかく、北海道の花の魅力って何でしょう?
 北海道を代表する観光名所「大通公園」を一例に挙げます。毎年、造園、園芸、生花業界の約50社らが、それぞれの技術やアイデアを競い合う「大通花壇コンクール」が開催されています。しかし、植栽されている花を見ると、私は少々落胆してしまうのです。ペチュニア、マリーゴールド、サルビア…どれも春に植栽すれば、秋口まで休む間もなく次々に咲く花ばかりで、四季感が感じられない。そしてこれらは、本州のどこに行っても見られる花ばかり。大きく異なるとすれば、せいぜいガーデンデザイン(花の配置)ぐらいなものです。“プロの知識や技術を見せる機会”が本来の目的であれば、もう少し工夫を凝らして欲しいと願わずにはいられません。いったい道外からやって来た観光客たちは、それを見てどう感じるのでしょう?
 ガーデニングブームは確かに園芸を広く普及することに貢献しましたが、また同時に、昔から日本人が大切にしてきた季節感を失わせてしまいました。日本庭園は身近な自然を庭という空間に収納し、四季を感じさせてくれるものでした。また、各庭々にその地域の植生が反映され、それに個々の嗜好が相まって独特の個性を生み出すものでした。しかし、“ガーデニング”は便利さや簡便さを追求するあまり、四季感も地域性もボーダーレスにしてしまったように感じます。その結果、どの季節においても、日本中で同じ花を見ることになってしまったのです。
 もう一度園芸本来の愉しみを振り返りながら、私は「北海道の花の魅力」について考えたいと思います。

※筆者紹介 おおたけ・まさえ…1965年生まれ、千葉県出身。現在、北海道大学農学研究科に在籍。植物が人間に与える不思議なパワーに興味を持ち、主に園芸療法について研究するかたわら、ガーデニング、環境保全、そして地域・農村活性化など幅広く関心を持つ。

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【どうでもいい話】第03回

006 『地方都市の駅前に立っていたホームレスと、私』2006年11月24日午後、小樽市

私…『北海道人』編集部の男、38歳。
ホ…地元のホームレス男性、推定60歳代

私「ちょ、すんません」
ホ「ああ」
私「父さん、ちょ」
ホ「ああ」
私「あのちょ、ちょ、話聴かしてもらっ」
ホ「ああ、やいや」
私「ちょっだけちょ、時間、そんな時間とらんから」
ホ「いやいや、いいがら。いいがらいいがら」
私「あ、そうすか。ずっとここいんの」
ホ「んだ、あんだ」
私「生まれも小樽なんすか」
ホ「んだんだ」
私「あ、そうすか。小樽けっこういるんすか」
ホ「いいがらいいがら」
私「仲間とかあの、ほかの」
ホ「いいがら、いいがらいいがら」
私「夜どやってあの、寒いしょ」
ホ「いいがらいいがら」
私「札幌、人多いっすよ。札幌行ったりとか」
ホ「行がね」
私「炊き出しとかそいうの、あれ、12月2日あんだわ。2日2日」
ホ「ほうが」
私「うんうんうん、市民会館市民会館」
ホ「行がね」
私「あらら、行かない。あららららら」
ホ「行がね」
私「飯あの、豚汁だとかあの」
ホ「行がね」
私「いいすか」
ホ「いいがら」
私「あそうすか。あらら」
ホ「んだ、まあまあ」
私「や、なんかすんませんね。どうも。したらあの」
ホ「いいがらいいがら」
私「したらあの、どうも。また来るわ、どうも。ども」
ホ「いいがら」


007 『地下鉄ホームで駄弁っていた男子高校生2人』2006年12月5日午後、札幌市北区

△…黒の学生服に肩がけ鞄、強風の日の小林秀雄のような髪型
▲…同じ学生服に同じ鞄、和辻哲郎が驚いた時のような髪型

△「てんてんてんってっよ」
▲「ふふ」
△「てんてんてんって、って」
▲「ふっ」
△「おお詰まった、詰まった詰まった」
▲「はっはー」
△「乗るべ」
▲「うるせ」
△「乗るべ」
▲「うるせ」
△「乗るべ」
▲「うるせ」
△「キっツー」
▲「ふっふ」
△「乗ーるべ」
▲「乗るべ」

(小笠原 淳)

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【NEWSぱくりんこZ】第03回(2006年11月6日〜11月12日採取)

大仁田厚参議(49)がプロレスの場外乱闘で怪我を負わせた相手に訴えられた裁判で、東京高裁は参議側の控訴を棄却。「ブッチャーなんて何回告訴されなくちゃならないんだ」と大仁田議員。(『北海道新聞』11月4日付夕刊)

女子ゴルフのミズノクラシックを中継した毎日放送が11月4日、宮里藍選手が1位に立っていないにもかかわらず、途中で「1位」と放送していた。「エンターテインメント性を重視した判断」と同局。(『読売新聞』11月5日付朝刊)

北朝鮮への輸出を禁止する「贅沢品」について、日本政府はリスト作りに苦慮している。金総書記のお気に入りには、日清食品「ラ王」、文明堂のカステラなどがあるという。(『朝日新聞』11月6日付朝刊)

徳島県鳴門市議選に1票差で落選した男性(76)が最下位当選した同市議(61)の「ヒゲ」と記された投票は無効だと訴えた裁判で、11月6日に「『ヒゲ』は有効」との判決。(『日本経済新聞』11月7日付朝刊)

中国、韓国など6カ国の発明家が集まる「世界天才会議」が11月6日、東京都内で始まった。「ほめてあげる」のが趣旨という。(『朝日新聞』11月7日付朝刊)

ブルガリアの人口減少が止まらない。ソフィアの芸大生エフゲニアさん(26)は「この国では将来に展望が持てないから」と話す。(『読売新聞』11月8日付朝刊)

NGOトランスペアレンシー・インターナショナルは11月6日、06年の汚職指数を発表した。対象は163カ国・地域で、日本の清潔度は17位。「官製談合」の摘発などが評価されたとみられる。(『朝日新聞』11月8日付朝刊)

ラーメンの麺で具を挟んだ「めんバーガー」が発売された。ラーメン店の経営者(47)が従業員がゆで損なって冷蔵庫に隠した麺を見つけ、タワシを挟んで思いついた。(『朝日新聞』11月8日付朝刊)

奈良県警奈良署は11月6日、調理師の女(51)を現行犯逮捕した。女は交際していた男性(48)と話がしたくて電柱をよじ登り、マンション4階の窓を素手で割って侵入したという。「怖さより執念が上回ったのかも」と同署。(『毎日新聞』11月8日付朝刊)

安倍内閣でカタカナの名前がついた会議が乱立し始めた。一方で小泉氏は首相在任中、外来語を連発した閣僚を「私が分からないのに、町内会の人たちに分かるか」と叱責したことがあるという。(『朝日新聞』11月9日付朝刊)

江別署は11月9日、無職の男(25)を現行犯逮捕した。男は同日午前、コンビニで男性店長(47)から現金を奪おうとして失敗。逃走して10分後、市道に止めていた車を取りに来たところを店長に見つかり、御用となった。(『朝日新聞』11月10日付朝刊)

神奈川県警多磨署は11月10日、タクシー運転手の男(40)を逮捕。自殺場所を求めて車内で練炭を燃やしながら運転したが、よい場所がないため帰宅を決意、帰途で意識を失い民家に激突した。(『朝日新聞』11月10日付夕刊)

岐阜県のメーカー「未来工業」の従業員は、全員正社員。残業は原則禁止。5年に1度、社員企画の海外旅行を会社負担で実施。アイデアの提案には「参加賞」500円、最高報酬3万円。06年3月期の売上高は247億円、経常利益33億円の好業績。(『朝日新聞』11月11日付朝刊)

(山崎達之)

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【危機の時代に―鈴木邦男・和多田進 10年目の往復書簡】第01回


道・1(東京)

和多田進→鈴木邦男

「文通のお誘い」

鈴木邦男さま
 前略 ごぶさたしています。何かのパーティーとか集まりとかではお目にかかる機会が何度かありましたものの、この十年間、まとまった話を二人でする機会はありませんでした。「あれから十年だから、いちどゆっくり・・・・・・」と言い合うばかりでしたね。
 「あれから十年」と言うのは、鈴木さんと私の対話『僕が右翼になった理由、私が左翼になったワケ』(1997,3月、晩聲社)の出版からほぼ十年ということです。それで、私としてはこの十年間はいったいどんな歳月だったのかを二人で考えてみたかったのです。もちろん、単純に過去を振り返ってみたかったのではありません。過去につながっている今日について、鈴木さんがどんな風に考えておられるのか、それをうかがってみたかった。私自身も考えてみたかった。
 私の考えでは、この十年の間に「日本の危機」は格段に強まり、高まっています。「危機」というのは、政治的危機のことであり環境的危機のことであり、倫理的危機のことであります。わたしたちの日本は、あきらかに戦争ができる国へと変貌を遂げました。そのことを私は、それら総体としての「危機」と認識するわけです。
 十年前に五十歳だった私は、当然ながら、そして恥ずかしながら、六十歳を超えてしまうというテイタラクです。日本語の遣い方としては変なのは分かっていますけれども、やはりテイタラクという語感がこの私の心理状態にいまぴったりなのです。遠のむかしに、二十年も以前に、死んでもよかったはずの私が、いまもこうして生きさらばえていることの意味は何か、そのことを鈴木さんとの対話でたしかめたくもありました。「左翼」だの「右翼」だのという前に、ひとりの人間として、かろうじてではあったにしても生きているということの意味を考えてみたいと思うのです。
 「いじめ」などという安直・軽薄な言葉で語られるほど人間の尊厳が木っ端微塵に砕かれつづけているこの時代とは、いったいどういう時代なのか。この時代の先に、来たるべき世界はどうなるのか――。そういったことどもについて私は考えないではおれません。私がもっとも好きな知己の一人である鈴木邦男はそれらのことについてどんなふうに考えているのか、知りたいと思うのです。
 とにかくまあ、いま私たちが考えていることについて公開の手紙という方法で語り合い、読んでくださる人たちにも意見をいただくというのはどうでしょう。立場や世代や住む地域が違っても、みなが一緒に考えることは必要です。というより、立場や世代が違うからこそ対話が必要なのだと思います。違いがなければ理解する必要もない。
 今回は、この「メールマガジン」に鈴木さんを誘い出すのが目的の手紙です。従って、あまり具体的な話は書きません。それでも私の「問題意識」については十分ご理解いただけるものと存じます。どうか、私のこの手紙に反応して、しばらく私との文通にお付き合いくださるようお願い申し上げる次第です。
 丸山真男と南原繁が対談した中で、元東大総長の南原が「私が絶えず考えていることは、社会科学者にかぎらず人文学者でも自然科学者でも、およそ学者というものは、国家・社会の進歩にたいして貢献するという義務があると思うのです。ところがそれをきらうんですよ、実際政治家は」(『丸山真男座談5』所収)という言葉がありました。しかし、これはなにも「学者」にかぎらないと思うのです。学者にかぎらず、人間にはその「義務」があるのに違いないと私は信じます。
 とり急ぎお願いまで。寒さ厳しくなります折、お身体ご自愛のほど。

不一
2006年12月1日
和多田進 拝

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【今週の『北海道人』】06年12月11日〜12月17日

12月15日(金) 連載「心でつくる」スタート

 

あなたの暮らすまちに「小規模作業所」があるのをご存じですか。そこでは毎日毎日、ごくゆっくりとではありますが、世界にひとつしかない手作りの製品が生まれ続けています。心を込めてつくった商品と、つくる心をお届けする物語、『北海道人』で始まります。  

 

 
【次号予告】

 いきなり始まった新連載「危機の時代に」、次回は鈴木邦男さんの登場です。編集長・和多田進の公開私信に、さてどんな刺戟的な返信が届くことになるのか、第02回に請うご刮目!
 いよいよ本格始動した大竹正枝さんの「新・自然真営道」も見逃せません。『メルマガ北海道人』第04号は12月25日(月)配信予定です。



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