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2006年8月9日公開・北海道人特集

旧広尾線の忠類駅前で57年!4世代でつなぐ食堂

末広食堂 (幕別町)

住所:幕別町忠類幸町
電話:01558-8-2025
営業:11時〜14時、17時〜23時、日曜定休

末広食堂写真
 「もともと家業は、昭和5年に始めた隣の理容店です。昭和24年に、私のひいおばあさんが食堂をスタートしました。理容店創業と同年に開通した広尾線の忠類駅前にあり、開業当初は、相当なにぎわいだったと聞いています」と現店主の小森和彦さん。
 その後、和彦さんの祖母が引き継ぎ、理容店と隣町の居酒屋を兼業する母親にかわり、現在は和彦さんがこの食堂をまかされている。
 4世代がからんで、この食堂は続いてきた。祖母アキさんは「80歳になったら引退する」と言って5年前に退いたが、いまもなお85歳でお達者だというから、長年店を切り盛りしてきた気丈さがうかがえる。引退宣言を聞いたとき、和彦さんは店の歴史を思い「もったいない」と感じた。別の町で就職していたものの、父親が倒れたこともあって忠類へ戻り、店を継ぐことを決める。
 「厨房で一緒におばあさんと働いていましたが、別に何を教わるでもなかった」。味は自分流にアレンジしていたが、引き継いだ当初、地元の常連さんから「そういえば、おばあさんはアジを使ってラーメンのダシを取ってたっけなあ」といわれ、ダシにアジやイワシも加えるようになった。今では「懐かしい味」と感想を残すお客さんが多いそうだ。
 「ラーメンはシンプルな昔風がいいと思って作っているので、自然におばあさんの味に似ているのかも」。幼い頃から身体で覚えた味が、きっと知らずしらずに引き継がれているのだろう。
旧JR忠類駅前にある「末広」。昼はリピータ−客ばかり。夜は居酒屋として地元の人々の憩いの場に。

↑旧JR忠類駅前にある「末広」。昼はリピータ−客ばかり。夜は居酒屋として地元の人々の憩いの場に。

店主の小森和彦さん。「自分がおいしいと思う味を追求したい」。

←店主の小森和彦さん。「自分がおいしいと思う味を追求したい」。

1987(昭和62)年に廃線となった旧広尾線の忠類駅。いまは交通公園となり、駅舎と列車を自由に見学できる。

←↓1987(昭和62)年に廃線となった旧広尾線の忠類駅。いまは交通公園となり、駅舎と列車を自由に見学できる。

1987(昭和62)年に廃線となった旧広尾線の忠類駅。いまは交通公園となり、駅舎と列車を自由に見学できる。
豚丼と並ぶ人気の「末広ラーメン」550円。

豚丼と並ぶ人気の「末広ラーメン」550円。鶏と豚肉のダシに昆布やアジ、イワシを加えたあっさりとして後をひく味わいのスープに、固めの中太ちぢれ麺がよく合う。十勝産豚バラのチャーシューは口の中でふわっととろける柔らかさ。

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