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2006年8月9日公開・北海道人特集

愛情と気配りとこだわりに満ちたマチの”お宝”ラーメン店

東光亭写真
こだわり麺人 東光亭 (森町)

住所:森町字本町119
電話:01374-2-2394
営業:11時〜19時、月曜定休

 のれんをくぐると間髪入れず「いらっしゃいませ!」の声。しかもその呼びかけの中には、まるで知っている人を久々に迎えたかのような親しみが感じられる。これはちょっとした魔法だ。一見(いちげん)の客でも一瞬でくつろいでしまう。うれしくなって「何が人気ですか〜」と問いかけると、「やっぱ大半の人は、みそだね」「そうだねえ」と笑顔の店主と女将が口々に。「じゃあ、みそ!」。
 いつまでも熱々の続くこだわりラーメンをもりもり食べていると、カウンターに次々と地元の常連客がやって来て、麺をすすりながら世間話を交換していく。聞けば、近所の商店主たち。「おお、久しぶり」と声をかけられたのは、高校時代から通っている青年だ。仕事が休みで、他町からわざわざ来たらしい。
町民に愛される東光亭。過去に行われた「森町のお宝ベスト10」といったアンケートで、唯一ラーメン店で選ばれたことも。観光のたびに立ち寄る道内外のファンや、近隣他町から訪れる常連も多い。

↑町民に愛される東光亭。過去に行われた「森町のお宝ベスト10」といったアンケートで、唯一ラーメン店で選ばれたことも。観光のたびに立ち寄る道内外のファンや、近隣他町から訪れる常連も多い。

カウンターに並んだスタッフの皆さん。きびきびした動きと明るい接客が気持ちいい

↑カウンターに並んだスタッフの皆さん。きびきびした動きと明るい接客が気持ちいい。

一杯一杯に愛情を込めて。ラーメンは麺以外はすべて自家製。中でも黒豚を使う厚いチャーシューはウマイ!

↑一杯一杯に愛情を込めて。ラーメンは麺以外はすべて自家製。中でも黒豚を使う厚いチャーシューはウマイ!

店主の松浪昭廣さん

↑店主の松浪昭廣さん。

 「平成元年創業だからね、もう親子2代で来ている人もいますね」と店主の松浪昭廣さん。子ども・成人・お年寄り、と「年代によって入れる脂の加減を変えている」と言うから驚くと、「だって、プロが仕事に気配りをするのは当然のことでしょう!?」と逆に驚かれた。
 「心、だね。愛情もって一杯一杯作らないと、美味しいものになりませんよ。それに気持ちいい店でないと。だからあいさつは大切」。若いころ東京で働いて、礼儀や会話が人間関係にいかに大切かを学んだのだそう。「それにね」とさらに教えてくれたのは、「森町の人間は、“誰とでも友達になりたい気質”なんですよ(笑)」。フレンドリーな町の人々が集まるフレンドリーな店。ここならいつでも安心して“帰って”行けそうだ。
写真は一番人気の「みそラーメン」600円。脂が浮いてクドそう?と思いきや、コクがありながら飽きないさっぱりした味。

「東光亭」のラーメンは、食べている間に冷めることなく、熱さを保ち続ける。秘密は、脂の使い方。ラードを長い時間かけてじっくり焼き溶かし、くさみが取れた状態の脂で野菜を炒め、そのフライパンの中でスープを作って丼に注ぐ。スープを入れておいた丼に麺を放つのではなく、また、野菜にからんだ脂がじんわりスープに溶け出して膜を作るために冷めないのだ。
写真は一番人気の「みそラーメン」600円。脂が浮いてクドそう?と思いきや、コクがありながら飽きないさっぱりした味。

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