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北海道お土産図鑑 2006年7月19日公開・北海道人特集

ハッカ油

作家 立松和平さんおすすめ ハッカ油 北見ハッカ通商(北見市)

↑さわやかな自然の香りが人気のハッカ油。天然のハッカが原料で、食品にもお部屋の香りにも広く使用できる。ボトル(20ミリリットル)、スプレー付き(10ミリリットル)各1050円。

「腕につけると蚊に刺されず薬品ではないので安全です」

 天然のハッカを蒸留して作ったハッカ油です。もともと、戦前からハッカの生産がさかんだった北見市で作られていて、北海道に来たときに買っています。
 僕は、よく山登りやカヌーで川下りをしますが、これを腕につけるとスーッとして、蚊にさされることがありません。それに、化学的な薬品ではないので安全です。食べても大丈夫なので、紅茶などにたらしてもいいそうです。さわやかなミントティーになります。

立松和平さん

立松和平さん

栃木県生まれ。早稲田大学在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞を受賞。宇都宮市役所に勤務ののち、1979年から文筆活動に専念。日本・世界各国を旅し、小説、エッセイ、紀行文、絵本など幅広い創作活動を続ける。北海道は特に知床の自然に魅せられ、知床を第二の故郷とする。最近の小説に『不憫惚れ』(アートン)、エッセイ・紀行文に『立松和平の旅する文学』(洋々社)、『立松和平日本動物紀行』(日経BP社)、『立松和平日本を歩く』(勉誠出版)などがある。


地域のハッカ文化を伝え続ける、北のかおり

 北見はハッカのまちである。
 明治30年代から栽培が盛んで、1934(昭和9)年、市内に精製工場(現・ハッカ記念館)ができると、最盛期には世界の生産量の約70パーセントを占める。北見は「ハッカ王国」とよばれた。
 しかし繁栄は長く続かない。輸入が自由化され海外から安いハッカが入るようになり、さらに「合成ハッカ」が登場し、天然ものに取って代わってしまった。1983(昭和58)年に工場は閉鎖。一面のハッカ畑も姿を消した。
 工場が閉鎖した翌年、「北見ハッカ通商」が生まれた。創業者は、祖父が地元のハッカで「ハッカ飴」を作っていたという永田武彦さん。「ハッカ文化をなくしたくない」との思いから、ハッカ製品を製造販売する会社を作った。永田社長は中国産の質のよいハッカを取り寄せ、ハッカ油を作った。優しい甘みとさわやかな香りが特徴のオリジナル製品で、これが今もロングセラーとなっている「ハッカ油」である。

 ハッカ油は、さまざまな使い方ができる。紅茶や麦茶などにほんの少し(ようじの先がぬれる程度)加えると、さわやかな飲み物に早がわり。ハッカ油を2〜3滴おとした水でタオルをすすぐと、さっぱりとしたお手ふきになるし、腕や足にスプレーすると虫よけになる。寝苦しい夏の夜、枕元に数滴おとして眠るなど、使う人によって工夫が広がる。ここ数年、天然ハッカのよさが見直されて注目を集めている。
 そして2004年、北見市で昔ながらの和種ハッカの栽培が再開され、蒸留所も復活した。量はまだとても少ないけれど、北見ハッカ通商で製品化され、ハッカ油として販売が始まった。こちらは現在、発売開始とほぼ同時に売り切れとなってしまうほどの人気ぶりだ。

ハッカ油

■北見ハッカ通商
住所:北見市卸町1丁目5-2
電話:0157-66-5655
販売場所:本社ショップのほか、北見市や道内の百貨店、小売店、空港売店など、道外では百貨店の物産展などで販売。インターネットでの販売もあり。
http://www.hakka.be/


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