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桜の国の北海道

北海道人・2006年4月特集

北海道の桜餅

文・写真/編集部

 桜の季節は、桜餅。
 銀座の虎屋で桜餅を頼んだら、クレープ風の皮で餡をはさんだお菓子がでてきた。これは江戸時代、向島の長命寺で門番をしていた人物がつくった桜餅。向島名物として親しまれ、関東で桜餅といえばこれだが、北海道人にとってはちょっと違和感がある。北海道の桜餅は、ほとんどが道明寺粉を使ってつくる、もちもち、つぶつぶの関西風・道明寺が一般的。
 5月は北海道のお花見の季節である。桜が咲いたから、桜餅を食べよう、そう思って和菓子屋さんに行くと、「今年はもう終わりました。いまは柏餅です」という返事が返ってきた。
 和菓子の世界は季節に敏感で、桜餅の時期はふつう3月と相場が決まっている。確かに本州はそれでいいのだけれど、3月の北海道はまだ深い雪のなかである。桜の気持ちにはなりにくい。そして、4月がすぎて5月にもなると、桜餅はショーケースからすっかり姿を消してしまう。せっかく桜の季節なのに…。
 桜も梅もいっぺんに来る北海道なのだから、桜餅もうぐいす餅も、柏餅もべこ餅も、いっぺんに味わいたい。
 北海道の桜餅は5月。
 北海道らしい和菓子の季節感があってもいいではないか。

5月のお花見に桜餅が食べられる和菓子店

 お花見に桜餅−そう思って探してみたら、札幌の桜の名所・円山公園の近くにありました。ご主人がひとりで作る和菓子の店に、桜餅が堂々と。ご主人いわく、「うちは桜が散るまで作りますよ」。

■御菓子司まるや
住所:札幌市中央区大通西24丁目2-5
電話:011-612-6566
営業時間:11時〜19時
定休日:毎週日曜

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