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桜の国の北海道

北海道人・2006年4月特集

伊達市・有珠善光寺 約200年間、人々を見守り続ける石割桜

噴火湾に面した伊達市有珠町にある有珠善光寺
 

△噴火湾に面した伊達市有珠町にある有珠善光寺

取材・文・写真/編集部 写真協力/だて観光協会、有珠商工連合会

 道南の噴火湾に面して建つ「有珠善光寺」は、昨年、建立200年を迎えた浄土宗の寺院。1804(文化元年)に徳川幕府から「蝦夷三官寺」に指定されたが、その歴史はずっと古く、1613(慶長18)年に松前藩主・慶広が如来堂を建てたことがはじまりといわれる。また、それ以前にも小さな祠(ほこら)があったことが伝えられる。
 とにかく、北海道でもっとも古い寺院のひとつである。

 古くから桜の名所として知られ、昭和初めには有珠駅前から寺まで、数キロにわたって桜並木が続いていた(その多くは戦後の混乱期に燃料として伐採されてしまった)。花見は庶民の数少ない娯楽のひとつで、季節になると「桜列車」が出るほどの賑わいだったという。もちろん、いまも境内に咲く桜を見に多くの観光客が足を運ぶ。そして、忘れてはならないのが名木「石割桜」である。 次のページへ

桜といっしょに、おいしい名物案内

 桜の咲くころになると、光善寺の境内に楽しげな屋台が立ち並ぶ。2005年4月に始まった「善光寺門前市」だ。ここでのおすすめは、善光寺のお土産に欠かせない「鰐口(わにぐち)最中」。鰐口とは、お寺の軒下などに掛け、つるした綱で打ち鳴らす道具で、銅や鉄などで作られる。善光寺の鰐口は寛永15(1638)年に松前藩から奉納されたもの。鰐口最中は、この鰐口をかたどった由緒正しい最中である。
 門前市を主催する有珠商工連合会・会長の赤塚文俊さんが、今年の抱負を語ってくださった。
 「何もないところから手作りの屋台5台で始めて、みなさんに喜んでいただけるまでになりました。今年はもっとのんびりしてもらえるように、いろいろ計画を立てています」。

境内に並ぶ門前市の屋台は、いつもお参りの人でにぎわう。善光寺そば、いももちなどのほか、有珠特産の昆布やワカメ、岩のりなども人気。

△境内に並ぶ門前市の屋台は、いつもお参りの人でにぎわう。善光寺そば、いももちなどのほか、有珠特産の昆布やワカメ、岩のりなども人気。

「有珠善光寺名物 鰐口最中」直径10センチほどもある大きな最中で、なかにはつぶあんがたっぷり。

△「有珠善光寺名物 鰐口最中」直径10センチほどもある大きな最中で、なかにはつぶあんがたっぷり。

「善光寺は桜の季節だけでなく、夏も秋もすばらしいです。ぜひ遊びにいらしてください」と赤塚文俊さん。

△「善光寺は桜の季節だけでなく、夏も秋もすばらしいです。ぜひ遊びにいらしてください」と赤塚文俊さん。

■有珠善光寺門前市(うすぜんこうじ・もんぜんいち)
開催:4月29日から10月31日、午前10時から午後3時。4月29日から5月7日までは無休。それ以降は毎週土曜・日曜開催
主催:有珠商工連合会、NPO法人だて観光協会
お問い合せ電話:0142−21−2388(サイエンス内)

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