北海道人・特集バックナンバー HOME バックナンバー一覧

特集 至福の温泉

味わい深い温泉めぐり 第十話 羅臼温泉(らうすおんせん)

 

神々の戯れる知床の大地で、原生林の奥の秘湯を巡る

知床の大自然に抱かれて、
   最果ての旅情と湯煙をたっぷりと味わう

「らうす第一ホテル」露天風呂

▲巨岩を重ねた野趣あふれる「らうす第一ホテル」露天風呂。知床の森がすぐ目の前にせまる。(写真提供:らうす第一ホテル)

 知床半島の東岸を占める羅臼町。
 ここは狭い海峡のすぐ向こうに国後の島影が見える、国境の町であり、漁業の町である。羅臼温泉は知床横断道路がウトロから知床峠を越えて、羅臼の町へと下る途中、羅臼川のほとりに湧き、湯宿が3軒ほど点在している。羅臼川周辺に湧出する泉源は数こそ多いものの、湧出量がさほどではないため複数の泉源から各温泉施設へと振り分けているという。ほかにも、誰もが入れる野天の「熊の湯」やキャンプ場などもある。

紅葉の知床峠

▲紅葉の知床峠。峠の木々は風雪に耐えるためあまり背が高くない。

羅臼港

▲羅臼港の朝日。遠くに国後島の山並みが見える。

人気の野天は地元の社交場
   原生林に囲まれ、熱き秘湯が湯煙をあげる

 知床横断道路の通行止めゲートのそばに「熊の湯」がある。かつて付近に熊が出没し、羅臼川の上流に「熊越えの滝」があることから、そう名づけられたという。秘境にふさわしい名前とともに、評判が少しずつ広まっていった。
 羅臼川にかかる橋を渡ると、脱衣所の小屋が見える。野天だが、男女別の湯船があり、地元の人が管理していて清潔感が漂う。知床の山々を眺めながら、渓流のせせらぎを耳にやや熱い湯に肩まで浸かる。これぞ野天風呂の醍醐味。最高の贅沢に心身の疲れを忘れる。また、羅臼の町から半島の奥へ行くと、波打ち際の岩間から湧く野天のセセキ温泉、相泊(あいどまり)温泉がある。

温泉データ

■羅臼温泉
泉質 含硫黄−ナトリウム−塩化物泉
効能 リウマチ、火傷、皮膚病など
日帰り入浴施設
宿泊施設
露天
主なアクセス JR釧路駅から阿寒バスで約3時間、「羅臼バスターミナル」下車徒歩20〜30分、または中標津空港から車で約1時間
■熊の湯温泉
泉質 含硫黄−ナトリウム−塩化物泉
効能 神経痛、冷え性、慢性皮膚病、筋肉痛、切り傷など
利用期間 通年、24時間(ただし清掃時間中は入浴不可)
■セセキ温泉
泉質 塩泉
効能 神経痛、腰痛、慢性関節リューマチ、慢性皮膚病、坐骨神経痛など
利用期間 6月〜9月中旬、日の出から日没まで(ただし満潮時は入浴不可)
※昆布番屋の前を通るため、入る前に管理人に一声かけてから入浴してください。
■相泊温泉
泉質 弱塩泉
効能 切り傷、痔病、火傷、神経痛、腰痛、リウマチ、慢性皮膚病、貧血症など
利用期間 6月〜9月中旬、日の出から日没まで

連絡先

羅臼町役場 商工観光課
住所 目梨郡羅臼町栄町100-83
電話 (0153)87-2162
URL http://www.muratasystem.or.jp/~rausu
らうす第一ホテル
住所 目梨郡羅臼町湯ノ沢町1番地
電話 (0153)87-2259
熊の湯

▲国道334号のウトロ方面へ向かう途中の川沿いにある熊の湯。地元の愛好会で管理・清掃を行っていて、住民の社交場にもなっている。

セセキ温泉

▲根室海峡の海岸線にあり、晴れた日には国後島が見えるセセキ温泉。満潮時には海中に埋没してしまう。

相泊温泉

▲日本最東端に位置する露天風呂、相泊温泉。お湯が湯船の底から涌き出ている。
(写真提供:羅臼町)

らうす第一ホテルの支配人・中川さんから一言

らうす第一ホテル料理イメージ画像

世界自然遺産に登録された知床半島、国立公園のなかにある温泉です。根室海峡の新鮮な海の幸もあわせて、どうぞごゆっくりお楽しみください。

北海道人トップページへ