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特集 至福の温泉

味わい深い温泉めぐり 第七話 十勝岳温泉(とかちだけおんせん)

 

十勝岳連峰に抱かれた、眺望自慢の山のいで湯

標高1280メートル、
   北海道で最も高い地に建つ温泉宿

 眺めのよい山の温泉として知られる十勝岳温泉の発見は、比較的新しく、昭和33年(1958年)のことである。標高2077メートルの十勝岳の中腹には、俗に安政火口と呼ばれる巨大な旧噴火口があるが、ここに道をつけるための測量が行われた際に、残雪の間から温泉が湧出していたという。
 いわゆる温泉街はなく、それぞれ独自の泉源をもつ3軒の宿、「バーデンかみふらの」「国民宿舎カミホロ荘」「湯元凌雲閣(りょううんかく)」が点在しており、なかでも昭和38年に開業した「湯元凌雲閣」は標高1280メートルと道内で最も高い地に建つ温泉宿になる。

▲標高1280メートル、湯元凌雲閣の露天風呂から、雄大な山並みを望む。

▲真っ白に雪を頂いた秋の十勝岳。

迫力満点の岩風呂!
   雄大な山々のパノラマが広がる雲上の露天

▲渓谷に溶け込むように造られた露天風呂。ここからの眺めは、多くの登山客、観光客に愛されている。
(写真提供:上富良野町)

▲ラベンダー畑のむこうにそびえる十勝岳連峰。

▲色とりどりの紅葉が楽しめるのも十勝岳の大きな魅力。毎年9月下旬には紅葉温泉祭りが開かれ、日帰り入浴料金が割引になる。

 凌雲閣は開業以来、登山基地としても重要な役割を果たしてきた。平成9年(1997年)に建物を一新して近代的な山荘となったが、断崖の岩をそのまま取り込んだ内装の魅力は今でも随所に活かされている。
 自家泉源は2本あり、いかにも成分の濃そうな鉄錆色の湯と透明な自然湧出の湯が、それぞれかけ流されている。内風呂は男女とも天然の巨石を利用した迫力満点の造り。露天風呂も深い渓谷のわずかな土地を利用して造られているため、十勝岳連峰の雄大な景観が、360度のパノラマに広がる最高のロケーションになっている。

温泉データ

泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉など
効能 高血圧症、便秘、糖尿病、疲労回復など
日帰り入浴施設
宿泊施設
露天
主なアクセス JR上富良野駅からバスで約30分

連絡先

上富良野町役場 産業振興課
住所 空知郡上富良野町大野2丁目2−11
電話 (0167)45-6983
URL http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/

上富良野町役場 産業振興課の山内さんから一言

大雪山系十勝岳の風光明媚な景色を眺めながら、北海道で最も高い露天風呂の ある十勝岳温泉郷。登山の基地としても多く利用され、多くの登山客も訪れま す。吹上地区も含めて、4軒の温泉宿のほかに、自然の露天風呂「吹上露天の 湯」も野天に囲まれた秘湯(?)ともいえますので、ぜひお越しください。

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