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北海道の美術家年表<版画/彫刻/陶磁・工芸>

■時代区分について

1. 江戸・明治・大正
2. 1920年代〜1945年ごろまで(昭和初期〜終戦)

3. 1945年〜1970年ごろまで(戦後〜70年代)
4. 1970年代〜現在まで

時代 彫刻 版画 陶磁・工芸
1 江戸・明治・大正



 

■外山卯三郎(1903〜1980)
和歌山生まれ。美術評論家。北大生を中心とした「札幌詩学協会」を主宰。芸術総合誌「さとぽろ」によって、創作版画を広めた。

■前田政雄(1904〜1974)
「大漁網」(1941)*

 
2 1920年〜1945年

1925年
初の全道規模の美術団体「北海道美術協会(道展)」創立

1925年
「札幌詩学協会」創立・雑誌「さとぽろ」創刊



■中原悌二郎(1888〜1921)
若きカフカス人(1919)

釧路生まれ。札幌中学(現札幌南高校)で林竹治郎の指導を受ける。画家を志し上京するが、ロダンに感動し彫刻に転向。32年の短い生涯で、日本近代彫刻史に残る名作を残した。
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

■加藤顕清(1894〜1966)
「コタンのアイヌ」
(1941)中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

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3 1945年〜1970年

1945年
地元の美術家と中央から疎開中の美術家が合流し「全道美術協会」(全道展)創立

1956年
新しい美術を目指し「新北海道美術会」(新道展)創立

1959年
道内唯一の版画団体「北海道版画協会」創立

1964年
新道展から分かれ「北海道美術作家協会」(道美展)創立



■本郷新(1905〜1980)
「嵐の中の母子像」(1953)*

札幌生まれ。戦前からモニュメント彫刻を志す。1960年代以降に設置されだした、野外彫刻のパイオニア的存在で、稚内の「氷雪の門」など日本各地に約50体を残す。
本郷新記念札幌彫刻美術館

■佐藤忠良(1912〜)
「ボタン」(1969)*

宮城生まれ。7歳のとき夕張に移住。上京し船越保武、本郷新、山内壮夫らと新制作派協会彫刻部の設立に参加、親交を深める。「ボタン」は娘(女優の佐藤オリエ)がモデル。

■イサム・ノグチ(1904〜1988)
「ブラック・スライド・マントラ」(1992)札幌・大通公園

■山内壮夫(1907〜1975)
「三人の娘たち」(1959)*

■柳原義達(1910〜2004)
「道東の四季・秋」(1977)釧路・幣舞橋(釧路市観光振興室のサイト内)

■船越保武(1912〜2002)
「道東の四季・春」(1977)釧路・幣舞橋(釧路市観光振興室のサイト内)

■植木茂(1913〜1984)
「トルソ」(1952)*

坂坦道(1920〜1998)
「クラーク像」(1964)札幌・羊ヶ丘展望台

■藤川叢三(1922〜1998)
題不詳(1968)

■秋山沙走武(1930〜2001)
「梳」(1972)*

■川上澄生(1895〜1972)
「初夏の風」
(1926)川上澄生美術館(栃木県鹿沼市のサイト内・文化のページ)

■北岡文雄(1918〜)
冬の支笏湖(1971)

東京生まれ。1957〜58年、札幌に滞在。「札幌版画協会」の創立、その後の「北海道版画協会」の創立に大きな役割をはたした。

■阿部貞夫(1910〜1969)
「ポロト」
(1964)道立旭川美術館

■大本靖(1926〜)
「作品no.60」(1958)作家蔵

北に根づいた陶磁

■小森忍(1889〜1962)
「雪結晶文花瓶」(1957ごろ)*

大阪生まれ。戦後野幌に北斗窯を開き、北海道の土での陶芸制作に力を注いだ。日本での釉薬研究の第一人者でもある。

■山本正年(1912〜1986)
「膚」(1966)*

■小野寺玄(1934〜)
「珠洲土壷」(1982)*

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4 1970年〜現在まで

1977年
「北海道立近代美術館」開館



■本田明二(1919〜1989)
「スタルヒンよ永遠に」(1979)旭川・スタルヒン球場

月形生まれ。2歳で札幌に転居。シベリアの抑留生活から戻り、札幌で本格的な活動を始める。ブロンズ、木、石などさまざまな素材で、対象を単純化した作品を制作した。
本田明二ギャラリー

■砂澤ビッキ(1931〜1989)
集呼吸A(1986)

旭川生まれ。版画から抽象彫刻に転向し、自然木を生かした作品を制作する。晩年は音威子府に3つ目のアトリエ「3モア」を構え活動した。
エコミュージアムおさしまセンター

■米坂ヒデノリ(1934〜)
「漂着」(1972)

釧路生まれ。現在は栗山町在住。木彫の人物像を主に制作し、最高裁判所のレリーフなど、モニュメントも多く手がけている。

■安田侃(1945〜)
「意心帰」(1990〜91)北海道知事公館

美唄生まれ。東京芸術大学大学院修了後、イタリアに留学。白い大理石での抽象的な造形が特徴。JR札幌駅の「妙夢」など、スケールの大きなモニュメントを多数制作している。

■國松明日香(1947〜)
「風」(1986)*

小樽生まれ。彫刻などの立体造形だけでなく、ビデオ作品などにも取り組む。父親は画家の国松登。

■流政之(1923〜)
「北追岬」(1982)奥尻島・彫刻公園

■板津邦夫(1931〜)
「木の花」(1981)作家蔵

■伊藤隆道(1939〜)
「回転螺旋・1月」(1978)*

■中江紀洋(1943〜)
「私のBC330(Mater dolorosa)」(1982)*

■一原有徳(1910〜)
「SON・ZON」(1960〜79)*

徳島生まれ。1923年から小樽に在住。小樽貯金支局に勤務し、美術家として制作を始めたのは41歳から。モノタイプ版画を始め、金属での腐食銅版画も制作している。

■尾崎志郎(1923〜2005)
「秋陽漁家」(1976)*

■渋谷栄一(1928〜)
「ミクと祭り」(1971)*

■木原康行(1932〜)
La Carte(1970)

■矢柳剛(1933〜)
愛の動物誌II(L)(1973)

■手嶋圭三郎(1935〜)
「少女とすみれ」(1971)*

■渡会純价(1936〜)
乾杯(1976)

■森ヒロコ(1944〜)
「落書きIII」(1985)作家蔵
森ヒロコ・スタシス美術館

■浜西勝則(1949〜)
「相関―work No.4」(1982)*

■岡部昌生(1942〜)
「♯054 Le 07 juillet 1979 à rue Redur Rollin」(1979)*

造形美を求めた工芸

■折原久左ヱ門(1931〜)
「結の空間」(1972)*

■大塚哲郎(1940〜)
「組み木」(1980)*

■中村木美(1944〜)
「白い樹」(1988)*

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[参考文献]

・『美術北海道100年展』1987年(北海道立近代美術館)
・『ビジュアル北海道の美術100年』1993年(北海道新聞社)
・『北海道立近代コレクション100選』1997年(北海道立近代美術館)他

[関連情報]

展覧会のご案内

■これくしょん・ぎゃらりい「北海道美術1970〜1990」
北海道美術の代表的作品が見られる展覧会。現代に入ってからの、北海道美術の変遷を知るのにぴったりです。前衛美術から現代美術へと移り変わった70年代から90年代の作品には、パワーがあふれ、見ごたえがあります。ぜひおでかけください。

北海道立近代美術館
会期:2005年9月3日(土)〜12月4日(日)
URL:http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/

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