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生命のつらなる場所 知床半島
海と陸の生命がつながる知床 世界にほこる知床の価値

 知床には、冬になるとオホーツク海から流氷がやってくる。
 知床は、地球の上でいちばん南に位置する、流氷のできる場所。つまり「流氷の南限」にあたる。流氷のしたは栄養が豊かで、流氷が溶け始める春になるとプランクトンが一斉に増え始め、その植物プランクトンが動物プランクトンのエサになる。
 動物プランクトンはオキアミや小さなエビ、貝、小魚のエサになり、その小魚は大きな魚のエサになり、さらにその魚をエサにするアザラシやトド、クジラ、ワシなどが集まり…というように、生き物たちが生きてゆくための「生命のつながり」(生態系)が見られる。

 このつながりは海だけのものではない。
 たとえば、知床に多くみられるサケやマスは、川で生まれて海へ出て、大きくなって川にもどり卵を生むが、サケ、マスは森にすむヒグマやキツネなど陸の動物たちのエサになる。また、残った死体は土にかえり、土の養分となって森の木を育てる。海の生命が、陸の生命を支えている。もちろん、その逆もある。
 こうして知床では、陸と海との関係が途切れることなく、そのバランスがうまく保たれている。これも知床のすばらしさの一つである。

 これらの価値が多くの人に認められ、2005年7月14日、知床は「世界自然遺産」(※4)になることが決まった。これからは世界共通の宝ものとして大切に守り、未来に引き継いでいくことになる。


※4
[日本の世界自然遺産について]
知床より以前に、国内で登録されたのは、1993年12月の屋久島と白神山地の2つ。

・屋久島環境文化財団
http://www.yakushima.or.jp/
・屋久町
http://www3.synapse.ne.jp/yaku/
・屋久杉自然館
http://www5.ocn.ne.jp/%7Eyakumuse/
・世界遺産白神山地(青森県自然保護課)
http://www.pref.aomori.jp/sirakami/
・白神山地ビジターセンター
http://www.pref.aomori.jp/sirakami/
visitor/visitor.htm

・世界遺産白神山地(秋田県藤野町)
http://www.shirakami-sanchi.com/


海と陸の生命のつながり

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