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特集 流氷の海へ

オホーツク紀行――流氷と氷民への旅

常呂の博物館をめぐる

 

ところ遺跡の森

 常呂町には、遺跡のまちを体験できるエリアとして「遺跡の森」が整備されている。森の木立のなかに、大規模な遺跡群や町の展示施設、東京大学常呂資料陳列館などが点在する。常呂遺跡がこうして保存されたのは、町内の故大西信武氏の遺跡保存に対する熱意と、東京大学との出会いだった。アイヌ語の調査に訪れていた服部四郎・東京大学教授に、考古学者を呼んでほしいと大西氏が直訴。それが縁で、東京大学の常呂での活動が始まった。同時に、消滅の危機にあった常呂遺跡のすぐれた全貌が明らかになっていく。
住所:常呂郡常呂町栄浦371番地
電話:0152-54-3393
●ところ遺跡の館

 遺跡の森のすぐ入り口にある展示施設である。旧石器からアイヌ期にいたる出土物を展示し、常呂遺跡の全体像がわかる。まずここで常呂遺跡を大まかに理解して、森のなかに分け入っていくのがいい。住居跡は、冬期間は除雪しておらず、「遺跡の館」のすぐ近くにある「擦文の村」の遺跡のみが公開されているので、少々寒さをがまんして足をのばしてみよう。

再現された擦文人の村 再現された擦文人の村

ところ遺跡の館

開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜・祝日の翌日(7〜8月は無休)、12月29日〜1月5日
料金:大人300[200]円、中・高生200[150]円、小学生100[50]円 ※[]は15人以上

●ところ埋蔵文化センター「どきどき」

 少し森のなかに歩くと、常呂町埋蔵文化財センターがある。収蔵庫が外から一望でき、収蔵品の多さが実感できる。見物は、「オホーツク人住居の模型」で、縄文や弥生など、わたしたちが見慣れた住居跡とは大きく異なっていることが、一目瞭然である。

ところ埋蔵文化センター「どきどき」

開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜・祝日の翌日、12月29日〜1月5日
料金:無料

●東京大学文学部 常呂資料陳列館

 古い建物に常呂遺跡から発掘された膨大な資料の一部が展示されている。なかは静謐な空間という印象で、思わず厳粛な気分になる。オホーツク土器の数々は圧巻。灰色の肌に、北の海の深さを感じる。その資料のなかに、「トビニタイ土器」という、知床半島のトビニタイ遺跡を中心に道東一帯で見つかった特異な土器がある。このトビニタイ土器とは、オホーツク土器と擦文土器の両方の文様をもっており、オホーツク文化が擦文文化に融合・変化していくことを示している。

東京大学文学部 常呂資料陳列館

開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週火曜、12月29日〜1月5日
料金:無料

東京大学文学部 常呂資料陳列館

 

関連情報

 

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