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特集 流氷の海へ

オホーツク紀行――流氷と氷民への旅

網走の博物館をめぐる

網走市立郷土博物館網走市立郷土博物館

 網走市立郷土博物館のたたずまいは実に美しい。
 昭和11年に建てられたこの建物を設計したのは、田上義也である。彼は、アメリカの建築家F・ライトに師事し、関東大震災を機に来道。大正・昭和期を通じて、北海道の建築に深い影響を与えた。
 入館した正面では動物たちの集団が迎えてくれる。どこか昔懐かしい、時間がとまったような空間である。この博物館の初代館長は、米村喜男衛で、モヨロ貝塚からの出土品は、ここに納められている。

ヒグマ、エゾシカ、キタキツネなど北国を代表する動物たち  モヨロ貝塚から出土したオホーツク土器を見ると、地味で繊細な文様、灰色にしずんだ肌から、北方の匂いが立ちのぼってくるかのようだ。縄文土器に南の風を運んできた華やかさがあるのとは対照的である。
モヨロ貝塚出土のオホーツク土器(写真提供:網走市立郷土博物館)

住所:網走市桂町1丁目1-3
開館時間:5〜10月は9:00〜17:00、11〜4月は9:00〜16:00
休館日:夏期間は無休、11〜4月は月曜・祝日、年末年始
料金:大人100円、小中学生50円
電話:0152-43-3090

網走市立郷土博物館分館「モヨロ貝塚館」
住所:網走市北2条東2丁目
開館時間、休館日、料金は郷土博物館と同じ
電話:0152-43-2608

網走市立郷土博物館友の会のホームページ
URL:http://sapporo.cool.ne.jp/hakubutukanntomono/

 
 

モヨロ貝塚出土の牙製の女性像。高さは約5.5センチ。北海道立北方民族博物館

 北方民族博物館は、オホーツク海沿岸をはじめ広く北方地域に暮らす、アイヌ、ニブフ、ヤクート、アリュート、イヌイトなど、北方諸民族の衣食住や精神文化などを展示する、北方民族研究の拠点である。
 オホーツク文化の展示では、骨や牙を細密に加工した銛先や釣り針などから、オホーツク人が、海獣の狩猟と漁労をなりわいとした海の民であることがよくわかる。またモヨロ貝塚で発見された牙製の女性像は、「北方のビーナス」の名にふさわしい。道内で十体ほど見つかっているこのオホーツク文化特有の牙製女性像は、シャーマンをかたどったものだという説が有力である。シャーマン信仰は、シベリアの各北方民族に共通したもので、オホーツク人のルーツを示す手かがりともなっている。

北海道立北方民族博物館住所:網走市字潮見309-1(天都山・道立オホーツク公園内) 
開館時間:9:30〜16:30
休館日:月曜(祝日の場合は開館。翌平日が休館)、年末年始
※不定期な休館日あり(サイトで開館日を告知しています)
料金:一般450[360]円、高校生・大学生150[120]円 ※[]内は10名以上
小中学生・65歳以上無料
電話:0152-45-3888
URL:http://www.ohotuku26.or.jp/hoppohm/(※2005年3月に変更予定)
 

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