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特集 北海道シネマパラダイス
映画の生まれた舞台を歩く 十勝編 「GTO」「空の穴」――青空を見上げて

十勝牧場に続く白樺並木。樹齢は約40年。住所:音更町駒場並木8-1

十勝牧場の展望台。1969年に公開された映画「戦争と人間」の撮影地でもある。
[左]劇場公開時の「GTO」のパンフレット(1999年/東映)/[右]「GTO」のDVD(ポニーキャニオン/3990円)
幌比内のメインストリートに見立てられた御影(みかげ)駅前通り。

鬼塚が赴任した高校(新校舎)は、芽室町の白樺学園高校で撮影された。

 

十勝の広さに

 真っすぐに続く道、カラマツの防風林、白樺並木。
 一面の小麦畑、ジャガイモ畑、ビート畑、牧草地。
 一本道を猛スピードで走り抜ける大型トラック群。
 その上に広がる青い空。
 十勝は、いろいろなもののスケールが大きい。

 そんな十勝のスケールを感じる映画に、反町隆史主演の「GTO」がある。原作は藤沢とおるの漫画で、アニメやテレビドラマにもなった人気作品だ。
 「幌比内(ほろぴない)」という架空のまちに、高校教師の鬼塚英吉が赴任してきて嵐を巻き起こすストーリーで、気弱で好きな子に告白できない男子(笠原秀幸)も、友だちができない理事長の娘(田中麗奈)も、鬼塚の影響でいつしか生き方が変わっていく。
 古い校舎などを撮影した芦別市と、新聞社の社内(こちらは東京)をのぞき、ほぼ全編が十勝ロケ。長い直線道路でのカーチェイスや、熱気球で空を飛ぶシーンなどは、まさに十勝ならではの見どころである。牧場で飼っている子牛のパトリシアもかわいい。

 帯広市のとなりまち、音更町にある白樺並木に行った。
 ここは鬼塚と新聞記者の薫(藤原紀香)が初めて会う場所で、とても美しい並木が1.3キロも続いている。並木を抜けると、「十勝牧場」という面積約4100ヘクタールの広大な牧場に入る。敷地内には川も流れていて、大きな橋がいくつもあり、ガソリンスタンドまである。
 展望台のある小高い丘に登ると、十勝平野が全方向に広がった。
 こういう十勝の風景は、全く手つかずの自然ではなく、人間ががんばって開いた畑や牧草地であることに圧倒される。開拓のころの苦労を思うと、ほんとうに気が遠くなる。

 

映画の生まれた舞台十勝のイメージ画像

 

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