
「銘酒の裕多加(ゆたか)」は、21年前から全国各地の地酒を扱っており、道内の地酒専門店の先駆けとして、その名を知られた存在です。
代表の熊田裕一さんは、毎年全国各地の蔵元に足を運び、蔵からの信頼も厚い人物。「全国の蔵を訪ねると、必ず『北海道のおいしい酒はありませんか?』と聞かれます。最初は気に留めていなかったのですが、ある時、『売る側の役割は、地元の良い酒を育てることだ』と言われて、目から鱗が落ちる思いでした」
一般的に本州の酒と比べると、北海道の酒はあまり評価が高くないのが実情。そんなイメージを変えようと、熊田さんは知り合いの酒屋から有志を募り、小林酒造の杜氏・脇田征也さんを訪れます。「地元の米と水を使った道産子の杜氏による全国に誇れる道産酒を造りたい」という熊田さんらの熱意は、脇田さんの心を動かしました。そして平成5年、今や人気の銘柄となった「北の錦
北斗随想」が完成したのです。
店には試飲コーナーがあり、気軽に利き酒ができるようになっています。「蔵元がいくら良い酒を造っても、その良さを消費者に伝えないことには酒は育たない」と熊田さんは語ってくれました。
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