北海道人・特集バックナンバー HOME バックナンバー一覧

そりと角巻 --北国のなつかしい冬 雪だるま イメージ イメージ 北海道人トップページへ
雪だるま 子どもたちの雪遊び --そり・竹スキー・雪スケート 雪と子ども
雪やこんこん
  そり ひっくり返ってもへっちゃら!雪遊びの王様 ◆そり◆  
  (1)大正末期から昭和初期の代表的な子ども用そり。文化ぞり、曲げぞりともよばれた そり (2)自然な木のカーブを利用して作られたそり  
  (1)大正末期から昭和初期の代表的な子ども用そり。文化ぞり、曲げぞりともよばれた   (2)自然な木のカーブを利用して作られたそり  
   
 そりには、雪や氷の上をすべらせる雪ぞりのほか、泥土の上で使う土ぞり、木材の上をすべらせる木馬(きんま)、子どもが遊ぶためのそりなど、さまざまな種類がある。用途としては、人がのって滑走するそりと、荷物を運搬するそりに大きく分けられ、各地で古くから使われている。
 北海道のそり作りの技術は、明治時代に馬そりの使用が始まってから急速に発達し、本州やサハリン(かつての樺太)にまで広まった。明治初期にロシアから導入された技術が、北海道の職人たちによって改良され、普及していったといわれる。札幌では明治20〜30年代にかけて、ロシア型よりどっしり大きく安定した「札幌型(柴巻)馬そり」が完成した。そのほか青森地方の馬そりの影響も受けて発達した「函館型馬そり」などがある。
 材料には、台木(そりの左右にある先端がカーブした2本の木。そりの最も基本となる部分)には硬く丈夫なミズナラなどの木を使い、柴木(そりの左右をつなぐ横の木)などにはアカダモ(ハルニレ)やエンジュなどを用いた。

 写真(1)のそりは、大正末期から昭和初期に考案された北海道の代表的な子ども用そり。馬そりのようなナラ材を使うことはめずらしく、多くは扱いやすいアカダモで作られた。一寸(約3センチ)角、五尺(約152センチ)の木材を蒸気でふかして軟らかくし、そりの形に曲げ、押し手やひじ掛けをつけ、裏金を打つ。軽くて持ちやすく、深い雪のなかでも使いやすいが、急な坂ではスピードが出てひっくり返ることも多かった。そりの前方にヒモを結び、すべるときの「かじ取り」に使うほか、別の人がこのヒモをひいて歩く。これは現代の子ども用そりの使い方と同じ(乗っているのが子どもではなく、ゴミの日のゴミ袋だったり、買い物帰りのミカン箱だったりもする)。
 写真(2)のそりは職人によって作られたものではなく、自然に曲がった木の根の部分を利用して作った簡素なそり。

   
   
参考文献
北海道開拓記念館監修『北海道の民具』1993年(北海道新聞社)
北の生活文庫3『北海道の民具と職人』1996年(北海道新聞社)
宮本馨太郎『図録・民具入門』1991年(柏書房)等
色鮮やかな現代のそり。軽くて丈夫    
      色鮮やかな現代のそり。軽くて丈夫    
   

←前のページへ




→次のページへ