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新しいコミュニティの「核」として、広がり続ける祭り 札幌市「YOSAKOIソーラン祭り」 特集 唄と祭り
新しいコミュニティの「核」として、広がり続ける祭り 札幌市「YOSAKOIソーラン祭り」  1991年、長谷川岳という一人の大学生の発案で始まった「YOSAKOIソーラン祭り」。高知県のよさこい祭りと、北海道のソーラン節(※1)をミックスして生まれた新しい祭りは、この12年で急成長をとげた。

 現在YOSAKOIソーランには道内190の市町村からチームが出場し、道外はもちろん台湾やロシアなど海外からも多くの参加がある。チーム数は約330、参加者にすると約4万人、観客数は200万人以上。「YOSAKOIを北半球のリオのカーニバルに!」がスタッフの合言葉である。

(※1)ソーラン節
追分節と並ぶ北海道の代表的な民謡で、ニシン漁の作業を行うときの沖上げ音頭。沖に出た漁船が、枠のなかに追い込んだ大量のニシンを大きなタモ網を使って船に汲み上げるときに歌った。「ソーラン」は催促のかけ声で、「ハイハイ」がその答え。

 YOSAKOIソーランは「前進する祭り」である。祭りを運営する側も、参加チームの人々も、年々スケールアップしている。たとえば、スタッフが日本や世界のあちこちの祭りやカーニバルを見に行ったり、数年前から始めた「ソーランアカデミー」では参加者が演出や衣装などのプロから専門知識を学んだり。YOSAKOIの周辺には、いつもさまざまな波が起きている。

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 この短期間に、こんなに多くの人に受け入れられたのはなぜだろう。
 祭りのリーダーである長谷川さんに聞くと、とても明確な答えが返ってきた。
 「そうですね、3つの大きな条件がそろっていました。1つは、自然のきびしい北海道だからこそ、思いきり楽しめるハレの舞台が求められていたこと。次に、資金面で『官』に頼らず、みんなで応分に負担し合い、自ら稼ぐ姿勢を貫いてきたこと。最後に、北海道の文化性の高さを活かして、常にレベルの高い祭りをめざしていることです」。

 長谷川さんが言うように、この祭りの特徴のひとつは行政に頼らない自主財源である。総予算の補助金の割合がわずか2%という、全国でもまれな運営を行っている。
 市民が自主的に協働し、自分たちの祭りを生み出そうと横につながっていく。このように、祭りは新しい「まちづくり」の形なのだ。
 そこに関わる人たちは、年齢や職業や住む場所やその他いろいろなものを軽々と越えて連携していく。YOSAKOIを核として、北海道は今までになかったコミュニティを形成しつつある。それは大きくて、自由で、たくさんの可能性を秘めている。

第11回YOSAKOIソーラン祭り(三石なるこ会さん) 第11回YOSAKOIソーラン祭り(三石なるこ会さん)  札幌が1年でいちばんさわやかな6月。ライラックの咲くまちを舞台に、4万人の踊り子たちがいっせいに踊り出す。
 今年もいよいよ、その幕が上がる。
     

長谷川岳さん
長谷川岳さん
1971年、名古屋市生まれ。北海道大学3年のときに、仲間とともに第1回よさこいソーラン祭りを開催。以後ずっとYOSAKOIソーラン祭りを引っ張り続けるリーダー。現在はYOSAKOIソーラン祭り組織委員会専務理事、(株)yosanet取締役。
  関連情報    
   
「第12回YOSAKOIソーラン祭り」
日程:2003年6月4日(水)〜8日(日)
会場:札幌市大通公園をはじめとする市内約25会場

◆今年の見どころピックアップ!
誰でも気軽に参加できる「ワオドリソーラン会場」:大通公園7丁目
朝市、ラーメン、海鮮鍋…何でもありの「もっと北海道YOSAKOIソーラン北のふーどパーク」:大通公園5丁目
1万人の踊り子による大編成「ソーランイリュージョン」:大通公園5〜9丁目
注目の優勝チーム決定は「ファイナルコンテスト」:大通公園西8丁目(8日19:30〜21:30)

◆詳しくはこちら
・「YOSAKOIソーラン祭り組織委員会」のホームページ
http://www.yosanet.com

・北海道人「北海道を知る100冊の本24『YOSAKOIソーラン祭り』」のページ
http://www.hokkaido-jin.jp/issue/books/024.html

     
   
     
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特集「唄と祭り」