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森 特集 森林の力
子どもといっしょに森の日休暇

 私たちは、もっと自分のこころの動きに素直であって良いと思います。たとえば、美しいと感じる気持ち。紅葉の森を歩き、思わず1枚の木の葉を拾い上げた瞬間。たとえば、目を見張るおどろき。1本の木と出合い、その大きさにしばし見上げたままでいた時間。不思議・感激・発見…そんなものに出合ったときに、こころは動きます。こころが動くと、身体に元気が生まれます。そういえば、人偏に木と書いて休むという字。疲れたときは、たくさんの木に囲まれた場所で元気を取り戻したいですね。森へ行きませんか?

 森へ行くには、子どもたちと一緒が一番。子どもは「感じる」ことの天才です。きっと、自然を感じることは、子どもたちがこれから地球人として地球の上で生きて行くために、地球を知る活動だからなのでしょう。走ること、においをかぐこと、土を掘ること、葉っぱをめくること、虫を追いかけること、そのすべてが地球体験学習なのです。子どもたちを隊長にして、大人のわたしたちも一緒に自然を感じてみましょう。子どもたちも大好きな森のあそびを御紹介します。

 落ち葉を集めてみましょう(写真1)。いろいろな色やかたち大きさがありますね。そのなかから同じ葉を2枚ずつ選び出します。1枚は、すべて袋に入れて「読み札」に、残りのもう1枚は並べて「取り札」にします。「葉っぱのカルタとり」のはじまりです。袋の中から取り出された葉を見て、同じ葉を取りましょう(写真2)。つい大人も真剣勝負に。
 少しだけ葉っぱをいただいて、ネイチャークラフト。インクを付けて紙に写し取れば「葉っぱのスタンプハガキ」(写真3)。大きな透明シールに窓を切りぬいた黒い紙を張りつけてから、落ち葉を色ガラスに見立てて張りこめば「落ち葉のステンドグラス」のできあがり(写真4)。どちらも今では全国の森で楽しまれています。「きれいだな」と、だれもがそう感じます。「きれいだね」と、感じるこころを確認し合います。
 きれいだな・心地良い・美しいと感じるものの価値を信じましょう。それはきっと森が示し教えてくれることなのではないでしょうか。

 つながっていること・かかわっていること

 競い合っていること・譲り合っていること

 繰りかえしていること・そして美しいこと

どれもが森からのメッセージです。

● 丸山博子(まるやま・ひろこ)プロフィール
1958年札幌生まれ。北海道教育大学卒業。1992年より丸山環境教育事務所代表。環境教育活動の企画運営、プログラムや教材開発、指導者の養成研修等を通じ、「協働の社会への参画のしくみをつくることにより次代を担う人を育てる」という目標から、主に自然ふれあい活動、まちづくりなどの分野で活動を行なっている。現在、北海道教育大学非常勤講師、北海道環境アドバイザー、北海道立近代美術館協議会委員等をつとめる。著書に『北海道ファミリーおでかけガイド』(共著)(ベネッセコーポレーション)、道新ポケットブック『楽しくなるアウトドア親子でつくろう』監修(北海道新聞社)、『親と子の週末48時間』(共著)(小学館)ほか多数。

 

森林,葉,写真
 
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