北海道人・特集バックナンバー HOME バックナンバー一覧

特集 収穫の大地 ビート収穫
収穫道具,説明
ビート抜き タッピング・ナイフ ビート・レーキ

【長さ】120cm
【材料】木、鉄
【使い方】横向きの突起部分に足をかけ、先のふたまたでビートの根をはさみ、地面から引き抜く。テコの原理を応用し、柄の部分を下に押すだけで楽に作業ができる。また、ビートに傷をつけずに収穫することができる。写真は明治40年ころのもの。

 

【長さ】40cm
【材料】木、鉄
【使い方】ビートの根と葉の部分を切り分ける専用ナイフ。最初に「ビート抜き」で地面に引き上げたビートを、ナイフ先端のとがった部分でひっかけて持ち上げる。次に、葉の部分を左手に持ち、右手のナイフで根の上部を切り取る。
 根は製糖工場に運ばれて砂糖の原料となり、茎や葉は家畜のエサなどにする。

 

【長さ】80cm
【材料】木、鉄
【使い方】ビートをかき集めたり、すくい上げるときに使う。「レーキ」(rake)は英語で「くま手」のこと。つめの先がビートに刺さって傷がつかないように、球状になっている。
 大正時代に外国から導入されたが、北海道で使いやすく改良され、昭和になってから普及したといわれる。

いもすり機 ビートについて
 

【長さ】57cm
【幅】15cm
【高さ】11cm
【材料】木、鉄
【使い方】上部にある箱に生のじゃがいもを入れ、ずれないようにフタをして、おろし金ですりおろす。下に桶を置いておき、ドロドロのおろし汁を受け、水を加えてデンプンを沈殿させる。沈殿したデンプンは砕いて乾燥させ、保存する。
 じゃがいもデンプンを作る道具は、たくさんつくられた。これ以前のものは箱の部分がなく、おろし金で手を傷つけることが多かったという。

 

じゃがいも

唐竿 唐竿
 

【長さ】150〜200cm
【材料】竹、木など
【使い方】長い柄の先に回転する仕掛けを作り、たばねた割り竹や棒をつなげた道具。収穫した豆や穀類をムシロに拡げ、この打ち棒を回転させながら、たたいて脱穀する。一度にたくさんの作物を脱穀するときは、何人もの人が並んで、声をかけ合いながら作業をした。
 「唐竿」の名前のとおり、中国から伝来して日本中に広まったが、地方により「くるり棒」「ぶりこ」などとも呼ばれる。北海道は竹が育たないので、軽い竹製のものは本州から買っていたという。

豆たたき,唐箕
 

【長さ】50〜60cm
【材料】
【使い方】唐竿と同様に、ムシロに拡げた豆などをたたいて脱穀する。ふたまたの自然の枝や、手ごろな木を持ちやすく削って作った。各家庭で手づくりされ、「まどり」「まどおり」「ふるべ」「しない棒」など、地方によっていろいろな呼び名がある。

 

【長さ】180cm
【幅】60cm
【高さ】130cm
【材料】木、鉄など
【使い方】2人1組で作業する道具。1人が左上から米や麦などの穀類を入れ、1人がハンドルを回して内部のファンで風をおこし、わらクズやモミガラ、ゴミなどを吹き飛ばす。また、良質の穀類(重量が重いもの)は手前の一番出口から、実の入らない軽いものは二番出口から出るので、品質を選別する役目もある。
 1700年ころ中国から伝来して広まり、日本の主要な農機具となった。その後、昭和30年代まで広く利用されていた。唐箕を作った職人は、屋号、製造年、自分の名前などを墨で書き込んだ。写真は大正6年のもの。

<<目次に戻る※監修・取材協力
北海道開拓記念館/氏家等さん、山際秀紀さん
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
テレホンサービス:011-898-2525
http://www.hmh.pref.hokkaido.jp/
※参考文献
『北海道の民具』北海道開拓記念館・監修(北海道新聞社発行)
『写真でみる農具 民具』農林水産技術会議事務局・編集(農林統計協会発行)
『日本農業機械・器具図鑑』農業機械学会・編集(同発行)
『昭和農業技術発展史』農林水産省農林水産技術事務局・編集(農林水産技術情報協会発行)