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うつくしい北の島へ。海鳥の島、天売島 森の島、焼尻島
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島のお祭り

島のお祭り 天売島・焼尻島の両島には、それぞれ厳島神社がある。この神社は、広島県宮島の厳島神社に由来するもので、毎年夏に豊漁を祈願して島をあげての祭りが行われる。

 島を訪れた6月18日は、ちょうど天売島厳島神社祭の日だった。前日は島の大運動会で、この2日間は漁も学校も休みになる。
 島の一本道には、大漁旗がたくさんひるがえっていた。
 その下を、御輿を担いだ若い衆と神主様、ゲタ持ちの小学生、ブラスバンド隊の中学生が一日かけて練り歩く。途中、それぞれの町内会ごとに祝詞が上げられ、祝宴がもうけられる。あちらこちらで赤ら顔のみなさんが機嫌よく歩いている。その列に混じって何となく一緒に歩いていると、
学校 「おーい、どこから来たの、ちょっと座っていくかい」
とゴザをひろげて酒を酌み交わしているお父さんたちに呼び止められた。10人くらいがみんな一度にしゃべるので、とにかく賑やかで、細かい話はなかなか通じない。座り込んで「どこから来た」とか「何しに来た」とあれこれ言っているうちに、昆布や干物をたくさんくれた。温かい、海の男らしい大きな手と握手をして、「また来ます」と言って別れた。

 その朝早く、天売小学校の教頭先生、前田先生に休みの学校を案内してもらった。開校110周年の歴史がある小学校には、現在15人の子どもたちが通っている。隣の校舎で続いている中学校には12人。近くの保育所には10人。

島のお祭り
天売小学校

 「子どもたちが少ない分、学校の行事には島の方たちが協力してくれるので、とても助かっています。運動会も学芸会も盛大ですよ」
 先生自身は旭川の出身で、島に赴任されて今年で2年目。島での暮らしについていろいろ教えてくれた。

 そのあとで、御輿を担ぐ人のなかに前田先生もいた。はっぴを着て、頭に鉢巻きをしめて、朝の背広姿とあまりに違うので最初は分からなかった。
 夕方、神社に御輿が到着して祭りは終わった。
 明日は島民の健康診断日だという。みんなあんなに酔っ払って、悪い結果が出なければいいけれど…。

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