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北海道人トップページへ 特集 雪の楽園<パラダイス>
温泉,北海道,説明 楽◆園◆遊◆覧
道東の野天温泉で「雪見風呂」 文・写真/編集部

コタンの湯 弟子屈町  
コタンの湯 弟子屈町,温泉
 札幌から車で約6時間、弟子屈町の屈斜路湖畔には、いくつもの野天風呂がある。そのなかで冬でも気楽に入れるのが、この「コタンの湯」だ。
コタンの湯 弟子屈町,温泉 位置は屈斜路湖のちょうど南端にあたるコタン地区の湖岸。無料の野天風呂とはいえ、しっかりと作られた岩風呂になっている。湖の風景を楽しみながら湯につかると、雪を抱いた周囲の山々が輝いて見える。なにやらギャーギャーとうるさい声が聞こえてきたと思ったら、目の前の湖面に白鳥が集まってきた。白鳥を眺めながらの野天風呂。なんとも北海道らしい。

住所:川上郡弟子屈町屈斜路コタン

からまつの湯(中標津町)  
からまつの湯(中標津町),温泉
 中標津町には、地平線が丸く見えることで有名な開陽台(かいようだい)がある。また養老牛(ようろううし)温泉も、中標津町の名物だ。「からまつの湯」は、養老牛温泉への道をさらに奥に進む林道の途中にある。入り口には手作りの味わいのある看板がかかっている。渓流の脇にわき出した温泉は、湯船の底に玉砂利がしかれ、実に気持ちがいい。近所の酪農家のオジサンが入ってきたので聞けば、週に何回もくるそうだ。
からまつの湯(中標津町),温泉 風が吹くと雪が舞い上がり、太陽の光のなかをキラキラと落ちてくる。これが「風花」なのだなあ、と思いながら、しばらく至福の時を過ごした。

住所:標津郡中標津町養老牛温泉奥

熊の湯(羅臼町)  
熊の湯(羅臼町),温泉
 寒風すさぶ知床半島を走り、冬は通行止めになる知床横断道の入り口にたどりつくと羅臼町である。目の前には国後島が手に取るように見える。<国境の海>を改めて実感できる町だ。
 この知床横断道の通行止めゲートのそばに「熊の湯」がある。羅臼川にかかる橋を渡り、林のなかを行くと、脱衣場の建物がある。野天だが、男女別の湯船があり、地元の人たちがボランティアで、掃除や管理をしているそうだ。夏は観光客やライダーやキャンプの客でにぎわうが、冬はさすがに空いていて良い。
 一面の雪景色と夕陽にかがやく知床の山々を眺めながら、熱い湯につかる。お湯はとても熱く、真っ赤になった体は、零下数度の外気のなかでもまるで寒さを感じない。何度も湯から出たり入ったりしているうちに身も心もポカポカになる。
熊の湯(羅臼町),温泉 ちょうど町の漁業者の皆さんが何人か入っていた。漁の話や組合の話に花が咲いている。まちにとって、この温泉がコミュニケーションの場になっているのだと思うと、一緒に湯に入りながらなんだかうれしくなる。地元の人たちと出会い、裸のコミュニケーションができるのも、冬の野天温泉の楽しさなのだ。

住所:目梨郡羅臼町羅臼温泉

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