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  特集 雪の楽園<パラダイス>
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  雪崩(なだれ)のおきてを知る―「雪崩事故防止セミナー」体験レポート
 「ゲレンデを離れ、新雪の中、スキーやスノーボードを自在に操って滑る楽しみはなにものにも変えられません。しかし、管理されたゲレンデから一歩踏み出たとたん、いたるところに雪崩の危険が潜んでいるのも現実です。
 当セミナーは、雪崩に関する講義とビーコンを使った捜索方法を中心とした実技の2本立て。1泊2日の泊まりがけで時間を充分に使い、初心者を対象として、雪崩の危険から身を守るためのイロハを習得します」(第11回雪崩事故防止セミナー案内より)

 「雪の楽園」に住む住民として、雪崩のイロハはぜひ学んでおかなければならない。ということで、早速このセミナーに参加した。2日にわたる徹底した実技講習と丁寧な講義、その充実ぶりはここではとても書き尽くせない(興味を持たれた方は、ぜひとも来年のセミナーに参加してみてください。人生観が変わります)。

■共催 ・北海道雪崩事故防止研究会
http://www.neos.gr.jp/neos-new/kanren/fset-kanren.html
  ・北海道自然体験学校NEOS
http://www.neos.gr.jp/
  ・北海道大学低温科学研究所
 雪崩研究会
■日程 2002年1月26日〜27日
■会場 手稲パラダイスヒュッテ
北海道雪崩防止事故研究会

  ●雪山の三種の神器―ビーコン・ゾンデ・シャベル

 雪山に入るとき、必ず持っていなければならない道具が3つある。雪に埋まった人を探す(埋まった場合は探してもらう)ための小型無線機「雪崩ビーコン」、それと合わせて使う捜索棒「ゾンデ」、そして雪をすばやく掘る「シャベル」。講習会では簡単な説明を受けた後、班に分かれてすぐ実技に入った。
 実際に使ってみて威力を実感した。もしもビーコンがなければ、この広大な雪の下から人間を探し当てることなど到底無理、とさえ思う。当然ながら、雪崩にあってもこれがあれば絶対大丈夫とはいえない。ただし助かるためには必要不可欠な道具である。
 練習なので、宝探しのような気分でとても楽しかった。
ビーコン ビーコンは手のひらサイズの小型無線機で、スイッチの切り替えで送信と受信を使い分ける。普段は「送信」状態で弱い電波を発信し続けている。誰かが雪崩に埋まった場合は、自分のビーコンを「受信」に切り替え、埋没者の電波を感知して捜索する。機種によって異なるが、受信範囲は50〜100メートル。
ビーコンを使った捜索練習。電波源(埋没者)に近づくと、ビーコンの信号音が強くなり、発光ダイオードの点滅数が多くなる。数回練習するとすぐ使えるようになり、操作は難しくない。 ビーコン
ゾンデ,ビーコン ゾンデ(プローブともいう)の説明をする講師の佐藤さん。折り畳み式の金属製ポールで、伸ばすと全長3メートル前後になる。ビーコンで範囲を絞り込んだ後、ゾンデを雪に突き刺した手応えで埋没者の位置を確認する。
生存救出の大きな分かれ目は「埋まってから15分」という。ビーコンやゾンデで埋没者の可能性を見つけたら、とにかく早く掘ること。シャベルは「1人1本ずつ携帯」が基本。 救出,ビーコン,ゾンデ

 
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