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もっと知りたい北海道の縄文文化

 
『日本の古代遺跡 北海道 1.2』/野村崇著/保育社
日本の古代遺跡
北海道の古代文化の入門書をあげるとしたら、何をおいてもこの本が一番。北海道の旧石器文化からアイヌ文化にいたる歴史と遺跡を、これほどわかりやすく語ってくれる本はない。1は、昭和63年発行で新しい発掘の成果は反映されていないが、それでも北海道の縄文文化を理解するのに最も適した一冊であり続けるだろう。2は、平成9年の発行で、稲作と弥生文化が到来しなかった北海道が、続縄文、擦文、オホーツク文化、アイヌ文化という独自の発展をとげていく様子がわかる。文中に織りこまれる北海道の考古学者たちの話も興味深い。著者は、北海道開拓の村学芸課長。

北の考古学散歩
『北の考古学散歩』/野村崇著/北海道新聞社
本を片手に遺跡をめぐり、旅をする。そんな旅をともにしてくれる一冊である。著者の足跡は、北は礼文島から南は松前まで、司馬遼太郎とともに巡ったオホーツクへ、さらにはサハリン、カムチャッカにまでいたる。札幌市にも意外な場所に遺跡がある。たとえば北海道知事公館の構内には擦文時代の竪穴住居跡が17個もあるそうだ。ぜひこの本を手に出かけてみてはいかがだろうか。

『新北海道の古代1 旧石器・縄文文化』/野村崇・宇田川洋編/北海道新聞社
新北海道の古代1旧石器・縄文文化
最新の発掘成果と豊富な写真・画像を使って、北海道の旧石器文化・縄文文化を多方面から書き起こしている。執筆者のほとんどが現場で活躍している学芸員のみなさん。現場の情報がふんだんにあるが、その一方でかなり専門的な文章も目立つ。中級者以上の方に。


もっと知りたい縄文文化あれこれ

 
『縄文人の世界』/小林達雄著/朝日選書
『縄文人の世界』/小林達雄著/朝日選書
縄文人はどのようなものを食べていたのか。縄文土器はどのような意味を持っていたのか。楽器や宗教など、縄文人の心の世界はどのようなものだったか。そんな縄文時代の全体像を、筆者は静かに語る。縄文土器研究の第一人者による、わくわくするような知的興奮の書。

『縄文文化と日本人』/佐々木高明/講談社学術文庫
『縄文文化と日本人』/佐々木高明/講談社学術文庫
日本の文化の根底をかたちづくっているものには、稲作文化だけではなく、縄文文化がある。縄文文化を「照葉樹林文化」(アジアの照葉樹林帯に共通する文化)のなかからとらえ直し、新しい縄文時代観を示した好著。初版は1986年だが、2001年学術文庫版として再刊。三内丸山遺跡による新しい縄文観として「縄文時代は豊かな経済を持っていた」「縄文時代には、大陸の栽培植物が渡来するように、世界と交流があった」という点をあげている。著者は国立民族学博物館名誉教授。

『街道をゆく41 北のまほろば』/司馬遼太郎著/朝日文庫
『縄文文化と日本人』/佐々木高明/講談社学術文庫
司馬遼太郎は、1994年から95年にかけて青森県の津軽半島と下北半島を旅し、「週刊朝日」に連載した。そのなかで、三内丸山遺跡をはじめ多くの縄文時代の風景に筆を走らせている。この一帯が縄文時代に豊かな「北のまほろば」だったのではないかという思いが表題となった。「まほろば」とは、<すぐれたよいところ>という意。街道をゆくシリーズのなかでも出色の一冊である。


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