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089 『北海道生活』 コスモメディア 編・発行

『北海道生活』 アイリー出版 編・発行

『北海道生活』
コスモメディア 編・発行
2006年6月 刊
880円+税
雑誌18147-7
ジャンル 雑誌

◎プレーンな暮らしを提案する北海道発のライフスタイル雑誌

 地域のライフスタイルをテーマとした雑誌が、全国的に人気を呼んでいる。鎌倉や沖縄、東京など、従来の観光やタウン情報ではなく、移住や長期滞在や、その地域に密着した衣食住などをテーマとした、ライフスタイルを愉しむ雑誌である。

 この「北海道生活」も、<今日から始まるプレーンな暮らし>というサブタイトルが示すとおり、北海道のライフスタイルをとりあげ、提案する雑誌となっている。編集部が30代女性中心というから、内容も30代女性向けの雰囲気がただよう。
 北海道に暮らす我々自身が北海道の魅力に気づき、それを道外の人たちにも伝えていく、という意味で、このような雑誌が次々創刊されていくことはうれしい。

 これまで、地域暮らしにまつわるイメージは、「田舎暮らし」や「新規就農」など、都市から農山村へ回帰するスタイルのものだった。都市が成長するとともに、そのメダルの表裏として、都市から自然への憧憬が生まれるのは当然で、H.ソローの『ウォールデン 森の生活』をバイブルに、どれだけ田舎を目指した者たちがいたことか。

 しかし、誰もが「森の生活」をできるわけではない。
 田舎暮らしのライフスタイルが、「快適な暮らし」を犠牲にしたものでは、辛い。
 ここでもまた原理主義的、禁欲的なオルタナティブスタイルに対する、「軽やかな」アンチテーゼが生まれる。その代表が、サステナビリティ(主に環境持続可能性)と健康をキーワードとしたLOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability)だろう。
 都市に住む30代を中心に広がる、環境と健康を大上段に語るのではなく、生活のなかで「プチ」実現していく軽やかさは、新しい世代特有のものである。

 しかし軽やかさと、薄っぺらさは、全く違うものである。
 都市に生きる軽やかなライフスタイルが、深さと厚さをもつことが、新しい地域(地方)のあり方を生んでいくのである。

Back Number
100 北海道という世界の中心で、わたしたちは生きる。
099 『中尾佐助著作集第2巻 料理の起源と食文化』
中尾佐助 著
098 『北海道の不思議事典』
好川之範・赤間均 編
097 『未来フロンティア紀行』
月尾嘉男 著
096 『ものとテクノロジー』
氏家 等 著
095 『中学生はこれを読め!』
北海道書店商業組合 編
094 『散るぞ悲しき』
梯久美子 著
093 『ちとせのウエペケレ』
長見義三 著
092 『北海道 わが心の木造校舎』
高関義博 板東忠明 著
091 『金子鴎亭』
齊藤千鶴子 著
090 『コトバノチカラ』
宋文洲 著
089 『北海道生活』
コスモメディア 編・発行
088 『札幌の昆虫』
木野田君公 著
087 『北海道2030年の未来像』
日経新聞社 編・刊
086 『小熊秀雄童話集』
小熊秀雄 著
085 『アイヌの碑』
萱野 茂 著
084 『たば風に唄う』
松村 隆 著
083 『おばけのマールとまるやまどうぶつえん』
なかいれい 絵 けーたろう 文
082 『ゴッホの靴』
坂本美智子 著
081 『司馬遼太郎と城を歩く』
司馬遼太郎 著


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