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049 『全日本「食の方言」地図』 野瀬泰申 著

『全日本「食の方言」地図』/野瀬泰申 著

『全日本「食の方言」地図』
野瀬泰申 著
日本経済新聞社 刊
2003年12月 発行
税込 1260円
ISBN 4-532-16451-6
ジャンル ノンフィクション

◎地域ローカル食の衝撃を見よ!

 名古屋めしが話題になっている。味噌カツ、あんかけスパゲッティ、手羽先、小倉トースト。
 これでもかという、ローカル味覚のオンパレードは、まさしく隠れたすばらしき地域コンテンツといえるだろう。好き嫌いは別にして……。

 本書は、そんな地域に根付いた不思議な食を、「食の方言」と命名し、その全国地図を描こうというもの。これもともと日経新聞のインターネットサイトで行われていた投票企画が元になっているが、ネットの威力は恐るべきもので、またたくまに全国の「食の方言地図」ができあがっていった。
 その筆頭が「天ぷらにソース」である。北海道ではおよそ想像できない「天ぷらにソースかけ」が、西日本では平気に行われている。西日本では天ぷらの絵まで入ったソース瓶や、「だし入りソース」なるものまであるそうだ。その地図は、まさに東日本・西日本でくっきりとわかれる。

 しかし北海道も負けてはいない。
 本書では、「甘納豆入りの赤飯」に、ターゲットが当てられる。
 全国的な投票で、甘い赤飯は、北海道・青森と秋田・岩手の一部にしか分布しないことが判明する。さらに甘栗入りの茶碗蒸し、デミグラソースかけカツライスのエスカロップ、豚精肉タマネギはさみ焼き鳥など、多くの北海道人が「当たり前」と思っている食が、いかにローカルな「方言」であるかがわかる。
 これこそ地域文化。これこそもうひとつの観光資源。
 道民みんなが、この価値を大切にしなくては。

続・北海道を知る100冊Back Number
100 北海道という世界の中心で、わたしたちは生きる。
099 『中尾佐助著作集第2巻 料理の起源と食文化』
中尾佐助 著
098 『北海道の不思議事典』
好川之範・赤間均 編
097 『未来フロンティア紀行』
月尾嘉男 著
096 『ものとテクノロジー』
氏家 等 著
095 『中学生はこれを読め!』
北海道書店商業組合 編
094 『散るぞ悲しき』
梯久美子 著
093 『ちとせのウエペケレ』
長見義三 著
092 『北海道 わが心の木造校舎』
高関義博 板東忠明 著
091 『金子鴎亭』
齊藤千鶴子 著
090 『コトバノチカラ』
宋文洲 著
089 『北海道生活』
コスモメディア 編・発行
088 『札幌の昆虫』
木野田君公 著
087 『北海道2030年の未来像』
日経新聞社 編・刊
086 『小熊秀雄童話集』
小熊秀雄 著
085 『アイヌの碑』
萱野 茂 著
084 『たば風に唄う』
松村 隆 著
083 『おばけのマールとまるやまどうぶつえん』
なかいれい 絵 けーたろう 文
082 『ゴッホの靴』
坂本美智子 著
081 『司馬遼太郎と城を歩く』
司馬遼太郎 著


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