本◆北海道を知る100冊 北海道人トップページへ
<90>『faura』
『faura』北国からの贈り物 発行

『faura』
北国からの贈り物 発行
 ナチュラリー 編集
 2003年9月発行
 本体 953円
 雑誌81801

 
◎すぐれた自然の雑誌が、また一冊、北海道から生まれた。

 北海道からまた一冊、すぐれた自然の雑誌が出た。
 名前は『faura ファウラ』。
 「北海道の自然を撮る写真家たちがそれぞれの自信作を提供し力を合わせて作る雑誌です。北海道の自然の姿をありのままに全国に紹介したいと思う気持ちを形にしたものです」
と、巻頭言にある。
 巻頭言を書いているのは、編集長の大橋弘一氏。実は、北海道人「知恵のバザール」の賢者のひとりでもある。
 
 誌名の『faura』とは、動物相(fauna)と植物相(flora)の二つの言葉を融合させた造語だそうだ。そのメッセージは、自然や生態系全体に目を向けようというもの。
 その名のとおり、本誌は北海道の動物たち、植物たちの美しい写真で満たされているが、単に美しいものを集めたのではなく、自然の様々な貌に目を向けることで、このような写真が集まってきたということなのだろう。
 創刊号の特集はヒグマ、である。
 キムンカムイ(山の神)として崇められる、北海道の獣の王。北海道のシンボルともいえるヒグマだが、わたしたち北海道人ですら、その生態についての知識は意外と少ない。ヒグマのことを正しく理解しよう、という思いが特集をつらぬいている。

 編集長が書くとおり、たしかにこのような真面目な雑誌を出し続けることには困難がつきまとう。
 しかし、良いものは、かならず歴史にのこる。文化を生み、次の世代を育てる。
 おそらくこの『faura』や、以前紹介した『イーストサイド』、そしてわたしたちの『北海道人』は、共通の思いをもちながら、北海道というすばらしい場所を全国に発信しようと思っている気がする。その思いは、必ず広がる。『faura』はインターネットでの販売で多くの人に支持され、定期刊行にはずみがついたそうだ。
 『faura』の健闘を祈りたい。

バックナンバー
100 佐藤正午 著
『象を洗う』
099 永倉新八 著
『新撰組顛末記』
098 村上 龍 著
『希望の国のエクソダス』
097 石川啄木 著
『啄木歌集』
096 小林英樹 著
『色彩浴』
095 三國清三 著
『料理の哲学』
094 斉藤征義 著
『宇宙船売却』
093 きらん出版会 編・刊
『きらん 魅惑の室蘭・胆振ガイド』
092 井内佳津恵 著
『田上義也と札幌モダニズム』
091 村上春樹 著
『羊をめぐる冒険』上・下
090 『faura』
089 新穂栄蔵 著
『ストーブ博物館』
088 司馬遼太郎 著
『街道をゆく38 オホーツク街道』
087 『北海道かるた 方言編』
086 池澤夏樹 著
『静かな大地』
085 小檜山博 著
『出刃』
084 大崎善生 著
『聖の青春』
083 『女性史研究ほっかいどう』
082 松原 仁 著
『鉄腕アトムは実現できるか?』
081 沢木耕太郎 著
『沢木耕太郎ノンフィクション4 オン・ザ・ボーダー』

061-080
041-060
021-040
001-020