

『方言の地図帳』
佐藤亮一 監修
小学館 刊
2002年7月発行
ISBN4-09-504152-8
本体 2,500円 |
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世の中には、お金とスペースが許すなら、必ず手元に置いておきたい辞典のたぐいがある。
これさえ用意しておけば、多少のことでは動じない知の源泉である。
たとえば全20巻の『日本国語大辞典』、全15巻の諸橋徹次編『大漢和辞典』、平凡社『世界大百科事典』全31巻(現在はCD―ROM版あり)などは定番といえる。そのなかで、役に立つかどうかは別にして、ぜひ手元にほしい、他に類例を見ない辞典がある。
それは小学館から刊行された『日本方言大辞典』全3巻だ。
日本の方言を網羅した辞典としてはこれ以上のものはないというもので、なによりも国立国語研究所が編集した『日本言語地図』全6巻に納められた方言地図の略図が掲載されていて、これが実に面白い。
たとえばトンボを全国的にどう呼んでいるかという地図を眺めると、「アケズ」と呼ぶ地域が、岩手県南部と宮崎県・鹿児島県に分布しているのがわかる。日本列島の北と南の果てで同じ呼び方をしているというのも不思議だが、アケズは、古事記に「蜻蛉を訓みて阿岐豆(アキヅ)と云ふ」とあるように、実はトンボの古語に由来し、かつては日本のことをアキヅシマ(大日本豊秋津島)とも呼んでいた。
これを柳田国男は、日本語が中央から周縁に向かって広がった結果、中央では使われなくなった古語が方言のかたちで周縁に残ったとしている。古い日本語が、日本の端に残った様子が、地図を見ることで一目でわかるのだ。
しかし、面白いとはいえ、この辞典は高価で重い。
そこでもっとカジュアルに方言地図を楽しもうというのが、本書である。
ここには全部で192点の方言地図が掲載され、北海道内での方言の分布の様子も、全国との比較のなかで知ることができる。
道南地方が東北方言の影響を色濃く受けていることもわかるが、それだけではなく独自の発展をしていることもわかる。また突然ある地域だけに、変わった方言が存在するのは、移民の国ならではのことだろう。
これらの地図を眺めているだけで、想像力がふつふつとわいてくるのである。
付録CDの「お国ことばで聞く桃太郎」も楽しい。 |
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| 100 |
佐藤正午 著
『象を洗う』 |
| 099 |
永倉新八 著
『新撰組顛末記』 |
| 098 |
村上 龍 著
『希望の国のエクソダス』 |
| 097 |
石川啄木 著
『啄木歌集』 |
| 096 |
小林英樹 著
『色彩浴』 |
| 095 |
三國清三 著
『料理の哲学』 |
| 094 |
斉藤征義 著
『宇宙船売却』 |
| 093 |
きらん出版会 編・刊
『きらん 魅惑の室蘭・胆振ガイド』 |
| 092 |
井内佳津恵 著
『田上義也と札幌モダニズム』 |
| 091 |
村上春樹 著
『羊をめぐる冒険』上・下 |
| 090 |
『faura』 |
| 089 |
新穂栄蔵 著
『ストーブ博物館』 |
| 088 |
司馬遼太郎 著
『街道をゆく38 オホーツク街道』 |
| 087 |
『北海道かるた 方言編』 |
| 086 |
池澤夏樹 著
『静かな大地』 |
| 085 |
小檜山博 著
『出刃』 |
| 084 |
大崎善生 著
『聖の青春』 |
| 083 |
『女性史研究ほっかいどう』 |
| 082 |
松原 仁 著
『鉄腕アトムは実現できるか?』 |
| 081 |
沢木耕太郎 著
『沢木耕太郎ノンフィクション4 オン・ザ・ボーダー』 |
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