HOME > 連載【となりの北海道人】『私のお父さん』第16回

連載【となりの北海道人】『私のお父さん』

第16回

*話すこともあまりなく、聞くことも少ないお父さんの話。でも、お父さんにまつわる話はおもしろいんです。

■101『ミニスカートはいていると、パパが”かわいいね”って言うもん』

寺澤愛莉さん(6)=小学生、札幌市出身、札幌市在住

―おしゃれな服を着ているね。どんなお洋服が好き?
 ミニスカート。だってミニスカートはいていると、パパが「おっ!かわいいねぇ」って言うもん。パパはいつも愛莉のことを「かわいい、かわいい」って言うけどね。
 ―パパと仲良しなんだね。パパより好きな人いる?
 ショウくん。格好いいし優しいから、超大好きなの。あとねヒサヨちゃん。はいている長ズボンが迷彩柄でオシャレだから。
 ―パパはどんな時に優しいの。
 愛莉がね、何かしない時。愛莉とアヤト(弟)とケンカしていると、すぐ怒る。でもねアヤトに車のおもちゃで遊んであげている時のパパが好き。アヤトに優しくしている時のパパが一番好きなの。

(楢戸ひかる)

■102『父も私もUターンして再出発!』

野作孝幸さん(57)=個人タクシードライバー、空知管内幌加内町出身、旭川市在住

 ―タクシーを運転していて、最近、感じることは。
 もっぱら旭川駅に付けてるんだけど、旭山動物園がオープンしているときと閉まっているときとでは、お客さんの数が違いますね。海外からのお客さんも年々増えていて、特に台湾、韓国、中国からが多いですね。
 ―タクシードライバー歴は、どのくらいですか。
 トータルで25年、個人タクシーの免許を取って13年です。高校を卒業後、東京でしばらく大手印刷会社に勤めてたけど、旭川に住んでいた父が入院したこともあって、こっちに戻ってきました。旭川ぐらいのまちが一番住みやすいですね。東京は人が多過ぎますよ。
 ―息子さんが戻ってきて、お父さんも安心なさったのでは。
 兄も道外に出たからね……。父は農家の長男で、戦後、室蘭で警察官をしてました。で、農家の跡取りとして幌加内に戻ったわけだけど、父なりに納得して家業を継いだんじゃないかな。とにかく真面目な人だったから。

(道産ヨネ)

■103『優しいから、優しくしない』

西島順子さん(50)=会社員、札幌市出身、札幌市在住

 ―食品加工会社の代表取締役を務めるお父さんは、どんな方ですか。
 部下を叱るには、その3倍自分に厳しくなくちゃいけない。会社の人たちがいるのに、家族が先にいい思いをしてはいけないというのが常にあって、家族のことは何でも一番最後。そこは徹底してますね。
 ―ただ厳しいだけでは、人は付いてきませんよね。
 人を思いやる気持ちは、誰よりもあると思います。例えば、離れて暮らす母親が遊びにくると、普通、もてなすでしょ。でも父は、いつも喧嘩を売るようなことをしてました。祖母が家に帰って「やっぱり自分ちが一番いい」と思うことで、本人も同居する人たちも心穏やかに暮らせると考えてのことなんです。子どものころ、何てわかりづらい優しさなんだと思いました(苦笑)。
 ―ご自身は、どんなお母さんですか。
 朝から晩まで会社だから、家庭人としては失格じゃないかな。息子たち(双子)には、1+1は2じゃない面白さがあって、楽しませてもらってます。

(道産ヨネ)

■104『親父自慢なら、いつまででもしていたい』

飴谷等さん(29)=絵描き、江差市出身、札幌市在住

 ―どんな手法で、絵を描かれるんですか。
 みんなの前で即興的に絵を描く、ライブペインティングが好きです。ライブは逃げ道がないのがいいですね。家だったら完成を先延ばしにできるけれどライブは必ず終わらせなきゃならないし、失敗もそのまま見られる……。一回、一回が試合みたいな感じです。
 ―ライブペインティングをされるのは、どんな場所なんでしょう。
 先日、札幌市民会館最後の日にパフォーマンスをしました。たくさんの人の前で、ライブで絵を描くことは全く緊張しませんが、父や母が見にくるとなると緊張するかも。
 ―ご両親を尊敬されているからですか。
 僕にとっては、世界一。親父は旧家の生まれなんですが、波乱万丈な人生で。でも決して現実から逃げずに、ダメな面も人間臭い面もさらけだして等身大で生きています。だから僕は両親の前で格好つけられないんです。我が家は両親、兄と僕の4人家族なんですが、4人でチームみたい。本当に追い込まれたり、本当に嬉しい時など極端な期間を分かち合いたい仲間です。家族で夢を語り合い、お互いが勝負し合っている感じですね。

(楢戸ひかる)

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