第6回 「宗谷海峡」今日も視界良好

トピックスリレー 月尾塾 in 北海道

宗谷海峡塾

第6回 「宗谷海峡」今日も視界良好

宗谷海峡塾 2010.07.15

宗谷丘陵に展開する57基の風力発電所

 今年から月尾嘉男塾に加わらせていただきます「宗谷海峡塾」です。わたしたちの塾は、日本の最北に位置する稚内市や、豊富町及びその周辺地域の会員で組織します。

 かつて『街道をゆく・オホーツク街道』の取材で、この地を訪れた司馬遼太郎氏は「贅沢ということでいえば、一つの市が、日本海、オホーツク海、それに宗谷海峡をもっているのである」と記しました。
 その宗谷海峡は国境の海です。わずか43kmを隔てて、視界の良い日にはロシア連邦サハリン州の島影を肉眼で望むことができます。稚内港とサハリン・コルサコフ港とを5時間半で結ぶ定期フェリー航路が季節運航しています。

 この町を「日ロ友好最先端都市」と名付けたのは、小泉純一郎元首相です。街なかにはロシア語の案内板や店舗表記が見られ、時折缶ビールやアイスクリームを片手に歩くロシア人船員の姿も見受けられます。

 稚内は、新エネルギー分野でも最先端都市です。宗谷岬近くの宗谷丘陵には日本最大級の風力発電所があり、市内数カ所で風車群がみられます。また太陽光発電に関する実証実験施設が設置され、東国原宮崎県知事など、全国から年間2,000人を超える人たちが視察に訪れています。
 人口39,800人の稚内市が消費する約80%の電力が、風力と太陽光によって発電されています。さらには水素電池の開発も進められ、自治体や市内企業では電気自動車導入計画が具体化しています。情報通信分野を得意とする稚内北星学園大学の存在もあって、最先端都市を自負しております。

 そんな稚内は、港・空港・JR・国道を有しアクセスも多彩で、真夏でも25℃を超えることが稀な冷涼な気候に恵まれ、海産物も豊富で温泉もあり、海抜0メートルから高山植物が咲く、自然豊かな地域でもあります。この夏、最先端の町を訪れるプランなどいかがでしょうか。

石井栄三 (いしい・えいぞう)

宗谷海峡塾副委員長、1948年群馬県生まれ、1998年稚内市に移住。「週刊・市民の声」編集・発行人

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