第14回 「おー釣れた、釣れた~」

トピックスリレー 月尾塾 in 北海道

萌州沿岸塾

第14回 「おー釣れた、釣れた~」

萌州沿岸塾 2010.12.16

厳冬の留萌港で釣れているニシン

 古くから石炭・木材の積み下ろし港として栄えてきた重要港湾・留萌港は今、釣り人でいっぱいです。お目当ては、ニシン。春告魚と呼ばれるニシンですが、11月初旬から留萌港に来遊しはじめています。1時間も釣り糸を垂れていると、体長20センチから25センチの2年魚が面白いほどに釣れます。一夜干しの塩焼きなど、沿岸ならではの旬の魚として美味しくいただけます。
 さて、留萌沿岸のニシン漁は明治24年をピークに下降線をたどり、最盛期には年間約100万トン近くの水揚げがありましたが、昭和に入ってから来遊量は年々減少し、昭和29年の30万トンを最後にバッタリと姿を見せなくなってしまいました。
 しかし近年は、道の放流事業等により、留萌管内で平成20年145トン、21年125トンと年間に100トン台の水揚げがつづいています。
 ニシン景気に沸き立ったころ、産卵のために集まってきた雄ニシンの精液で海が乳白色となる「群来(くき)」が見られ、それを一夜にして漁獲し大金持ちになった網元も多いとか。漁獲するのは“やん衆”と呼ばれる出稼ぎ労働者で、彼らによって町の人口が2倍にもふくれあがり、留萌は「千石場所」と呼ばれ、賑わいをみせていました。
 ニシン漁で栄えたまちであり、かずのこ生産日本一を誇る留萌を売り出すため、鰊の子「かずのこ」キャラクター『KAZUMO(かずも)ちゃん』が今年誕生しました。地元の高校生が商品開発した“にしん飯”は、市内のお寿司屋さんで食べることができます。さらに、鰊そぼろ、カズノコの燻製、やんしゅうまいなど数々の留萌発鰊ブランドが生まれています。
 ニシン刺し網漁の解禁は1月16日。ニシンフィーバーに沸く留萌港(古丹浜、三泊、北岸、南岸)で釣り上げられたニシンは、昨年で5~6トンと推測され、苦笑いの漁師たちは、一攫千金を夢見るほどのニシンの大漁を待ち望んでいるところです。

村山ゆかり (むらやま・ゆかり) ブログ「NADESHIKO」

萌っこ春待里実行委員長、女性ネットワークるる会長、萌州沿岸塾運営委員長、1961年生まれ、留萌管内増毛町出身、留萌新聞社編集部、北海道非常勤職員を経て、2003年より留萌市議会議員

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