第13回 タンチョウの舞

トピックスリレー 月尾塾 in 北海道

釧路湿原塾

第13回 タンチョウの舞

釧路湿原塾 2010.12.02

優雅な舞いを見せるタンチョウ(阿寒国際ツルセンター提供)

 釧路市にはマリモとタンチョウという国の特別天然記念物がある。マリモはこれから阿寒湖で“冬眠”するので、次の機会に譲るとして、タンチョウの話題を取り上げたい。 タンチョウは渡り鳥ではない。春先から秋にかけて、釧路湿原をはじめ、道東各地で子育てに専念する。子どもたちが大きくなると、釧路市阿寒町や鶴居村などの大給餌場にやってくる。多いときでは300羽以上が飛来し、観光客にその優雅な姿を見せる。冬のタンチョウは、自然のエサが少なくなるので、人からエサをもらう必要があるのだ。
 以前の千円札にはタンチョウ夫婦が描かれていた。釧路市在住の写真家、林田恒夫さんが撮影した作品をもとにしたデザインで、首をぐっと天に向けて伸ばす「鳴き合い」と呼ばれるポーズだ。タンチョウの夫婦は仲が良く、相方が不幸にして死ぬと、連れ合いは、そのそばを離れず、冬になって雪が亡がらを隠すまでそこで見守るともいわれている。
 今冬、阿寒国際ツルセンター周辺では、故・山崎定次郎さんが給餌を始めてから60年を迎え、記念イベントも予定している。ぜひタンチョウに合いに来てほしい。

星 匠 (ほし・たくみ)

釧路臨港鉄道の会代表、釧路湿原塾事務局長、1960年生まれ、釧路市出身、釧路市在住、1978年国鉄入社、1987年JTB入社、1992年から釧路新聞社勤務

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