第11回 知床の苺栽培は11月末まで

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知床半島塾

第11回 知床の苺栽培は11月末まで

知床半島塾 2010.11.04

収穫期は日の出とともに苺摘みをはじめます

 知床半島塾がある場所は、知床にほどちかい斜里郡斜里町です。10月には、斜里町に熊が出没して話題になりましたが、熊が現れた場所は私が普段なにげなく通っている商店街だったので、ほんとうに驚きました。

 私は斜里町から車で15分ほど離れている小清水町で、苺の栽培や、苺の加工・販売などを仕事としています。ビニールハウスでの苺栽培は、11月末までですので、あと1カ月で終了します。
 なぜこの季節に北海道の東の果てで苺を作っているだろう、とお思いになるかもしれませんね。この土地は、日照時間が長く、大きな寒暖の差があるため、苺の栽培にとても適した土地なのです。
 縁があって2002年に苺と出会い、生産をはじめました。数種類の苺を栽培し、研究をつづけ、安定した苺の出荷ができるようになりました。
 苺はデザートに欠かせない果物です。夏の供給は輸入に頼っていた過去もありましたが、最近は北海道産の苺が夏のデザート業界を支えているんですよ。
 クリスマスも近いのに11月で栽培をやめてしまう理由は、冬の北海道でのハウス栽培は暖房費がネックになるのもさることながら、これからのシーズンは九州で収穫された苺が出回りはじめることにあります。
 苺はクリスマスのころに九州で出荷され、季節が春に向かうにつれだんだん産地が北上し、初夏のころには北海道の苺が市場に出回る仕組みになっているのです。
 ですので、また流氷のころに育苗ハウスの準備がはじまります……。

河面孝子 (こうも・たかこ)

知床半島塾運営委員長、有限会社苺の丘こうも代表取締役。昭和23年生まれ、佐呂間町出身。

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