LOW IQ 01

自信と継続に裏付けされた「MASTER LOW」たる精神力

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED 〜hokkaido-jin edition〜】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 不思議なことに音楽業界というのは「うまい+いい=セールスに結びつく」という方程式が成り立つ世界ではありません。どちらかというと「売り出し方=セールスに結びつく」という、ショービジネスです。
 しかしそのような世界でも、自分がいいと思う音楽に対し真摯に向き合い、いい意味でかたくなにその世界観を守りつづけているミュージシャンがいます。今日はそんな職人気質のミュージシャン、LOW IQ 01(ローアイキューイチ、と読みます)をご紹介します。
 LOW IQ 01は「いっちゃん」の通称で親しまれている市川昌之さんのソロプロジェクト名です。市川さんは小さいころから音楽に触れ、低音の魅力に惹かれてベースを購入。その後はギター、サックスなど多彩な才能を発揮していきます。
 その名が日本中に知れ渡ったのは1994年に結成されたSUPER STUPIDに参加したのがきっかけです。SUPER STUPIDというバンドは、先日再結成を発表したHi-STANDARDと人気を二分した、日本におけるメロディアス・パンク(美しいメロディラインと速いビートを掛け合わせた音楽ジャンル)の創始者的バンドです。このメロディアス・パンクというジャンルが市川さんにとって「自分がいいと思う音楽」でした。
 1999年からはソロでLOW IQ 01としての活動をスタート。それから12年、一貫してメロディアス・パンクを追求しつづけています。4月13日にリリースされた5枚目のアルバム「MASTER LOW GO」の中には、信じる道を追求しつづけた結果作り上げたバラエティに富んだ楽曲が収録されています。
 「日本の音楽シーンは変わり過ぎですよね(苦笑)。本当の音楽好きって少ないのかなって思います。10あるうちの8はいわゆる商業的なものでも、残りの2で『日本にもこういう音楽があるんだ』と引っ掛かってくれればいいと思うんですよね。昔と違って今は“掘り出す”という時代じゃないのかもしれないですけど」
 これはソロデビューしてから12年間の日本の音楽業界について、どのように考えているかを伺ったときの市川さんの答えです。自分の信じる道を追求しつづけて来た人にだけ許される発言のような気がします。
 そのLOW IQ 01は、私がインタビューをさせていただいた日(5月6日)にCDショップでインストアライブを行い、超満員のお客さんを集めました。ギター弾き語りスタイルながらメロディアス・パンクのメロディアスな部分に主軸を置いたライブを披露しました。
 そして7月2日には、何と市川さんとドラムの2人という編成でライブが行われます。どのようなライブになるのか伺ったところ、「僕とドラムの二人なんですが、超ロックだと思います。二人でも四人以上の音を出せるよう頑張ってやってます。ちょっと改造した機材を使って……来てもらえたらわかると思います(笑)」との答え。
 信じる道を貫き通してきた自信と、継続してきた精神力……そんなMASTER LOWが、ここ札幌でどのような音楽を聴かせてくれるのか、期待は高まるばかりです

【LOW IQ 01ライブ情報】

・「KLUB COUNTER ACTION PRESENTS LIVE」
 2011.7.2(土) 札幌・カウンターアクション(開場:19:30/開演:20:00)

 ■HP:http://www.lowiq01.jp

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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