つしまみれ

“らしさ”を解放したことで実現した「GIVING BLOOD」

(左から)ベースのやよいさん、ヴォーカル&ギターのまりさん、ドラムのみずえさん

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED ~hokkaido-jin edition~】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 音楽活動を行っているアーティストには2種類のタイプがあります。一つは「自分の経験をもとに楽曲を制作するタイプ」、もう一つは「想像力を膨らませて楽曲を制作するタイプ」。
 今日ご紹介するガールズスリーピースバンド・つしまみれは前者のタイプではありますが、先日リリースした楽曲は少しひねりが加わっています。というのも、その楽曲が「自分の経験をもとに楽曲が変化するタイプ」だったのです。
 つしまみれは1999年、千葉大学のバンドサークルで結成されました。つしまみれという不思議なバンド名はベースのやよいさんの名字である「つしま」、ヴォーカル&ギターのまりさんの「ま」、ドラムのみずえさんの「み」を合わせて「まみれてしまえ」ということで付けられました。
 その学生時代にまりさんは度々学校にやって来る献血車を見て「だれが行くのかね」「お菓子がもらえるらしいよ」というような漠然としたイメージを抱いていました。そのふんわりしたところから曲作りがスタートしたのが、2月23日にリリースされたアルバム「GIVING BLOOD」に収録されている「献血ソング」です。
 最初は経験する前の思いを歌詞にしていたものの、メロディには絶対の自信を持っていたまりさんは「この曲は凄い曲になりそうだ」と確信。ライブで歌うたびに違う歌詞にチャレンジし、ブラッシュアップを続けていく中で、ついに献血を経験することになります。やはり「モノは試しにやってみな」ではありませんが、自ら経験することで歌詞が大きく変化し、完成形となりました。
 献血で助かる命がある……そんな思いを曲にし、レコーディングしていたら涙が止まらなかったそうです。軽い気持ちではじめた楽曲制作が、つしまみれの音楽への思いが重なり、今後ライブでは必ず歌われるであろう代表曲に昇華しました。
 その「献血ソング」で歌われていることをベースに制作されたのが「GIVING BLOOD」です。「献血ソング」に「あたしがあなたたちにしてあげられることはこうして歌を歌い続けることだけ」という歌詞があるように、自分の血液をあげてだれかが救われるように、つしまみれの音楽・生き様で皆を突き動かしたいという思いが「GIVING BLOOD」というアルバムを作り上げました。
 実は今作から大手レコード会社を離れ、自身が設立した「Mojor Records」からのリリースになりました。これまで多くのスタッフが関わっていたところも、自分たちでやらなくてはいけない……その“責任感”や“やりがい”も「GIVING BLOOD」に凝縮されています。
 つしまみれの北海道初となるワンマンライブは間もなく。濃密な空間で繰り広げられる、メッセージいっぱいのライブに足を運んでいただければと思います。

【つしまみれ ライブ情報】

・「GIVING BLOOD TOUR 2011」
 2011.3.13(日) 札幌・SPIRITUAL LOUNGE(開場:17:30/開演:18:00)

 ■HP:http://www.tsushimamire.com/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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