木箱

過去・現在・未来を繋ぐ“音楽の宝箱”

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED ~hokkaido-jin edition~】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、2011年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今日ご紹介するアーティストは木箱です。木箱は札幌在住の二人組エレクトロニカユニットです。エレクトロニカというのは、ハウスやクラブでかかっている音楽の中でも、メロディがしっかりした楽曲というイメージを持っていただければいいかと思います。
 メンバーはヴォーカル&ギター&シンセサイザーのSAyAさんと、プログラミング&ギター&シンセサイザーの西村サトシさん。二人は2004年に、かたや他のバンドのヴォーカリスト(SAyA)、かたやライブハウスのエンジニア(西村)という立場で出会いました。SAyAさんはエンジニアとして音作りに詳しい西村さんと組むことでステップアップしたいと考え、西村さんは透明感のある歌声を持つSAyAさんと組むことで自分の作りたい音楽の世界観を実現させたいと考えました。実はこの二人、出会う前にも色々と紆余曲折がありながら音楽活動をつづけてきたのですが、ようやく運命的な出会いを果たしました。
 その木箱は2007年に、今や日本を代表するロックフェスティヴァルに成長した「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」に公募で出演しました。当時まだ事務所にもレコード会社にも所属していない状態だった木箱は、自力でその出場権を得ることに成功したのです。そして演奏後には長蛇の列ができ、持参したCDが完売するほどの評価を得ました。
 そして2010年、木箱は2枚のアルバムをリリースしました。その最新作が11月にリリースされたばかりの「回想未来」です。「回想」という過去を振り返る言葉と逆の意味を持つ「未来」が繋がった造語は、「過去・現在・未来はすべて繋がっている」という木箱の考え方を反映したものです。その世界観は音楽のみならず色々なアーティストとコラボレーションすることで更に膨らんだものになっています。
 札幌在住のミュージシャンですとなかなかワンマンライブができないので、イベントライブに出演して知名度を上げていくのが普通なのですが、木箱はある時からイベントに出演することを止めました。というのもイベントライブのように出演時間が限られてしまうと自分たちの表現したい世界観を中途半端にしかお客さんに披露できないからです。プラネタリウムやモエレ沼公園のガラスのピラミッドでライブを行ってきた彼ららしい選択です。
 そしてついに木箱の世界観を自由に表現できるワンマンライブが1月23日、cube gardenで行われます。彼らと交流のある音楽以外のアーティストも登場し、宝箱のようなライブを見せてくれるとのこと。非日常の空間で、浮遊感たっぷりの音楽に身を委ねたい方は是非とも足を運んでほしいと思います。

【木箱 ライブ情報】

・木箱ワンマンライブ「回想未来」
 2011.1.23(日) 札幌・cube garden(開場17:30/開演18:00)

 ■HP:http://kibaco.net/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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