安藤裕子

“自信”というオーラに包まれた無上のマスターピース

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED ~hokkaido-jin edition~】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 長らく同じ仕事をしていると「刺激がなくなった」「想像力がわかなくなった」「もうダメだ」という瞬間は何度となく訪れます。毎日そんなに楽しいことばかりではなく、未来が色褪せて見える……ここ2年くらいそんなことを考えていたあるミュージシャンが、楽曲制作中に違う風景を体感しました。音楽を「作る」「歌う」「できたものを聴く」という高揚感やワクワク感が、つまらない日常をロマンチックに変えてくれる――日常が映画やドラマのワンシーンのように変わっていき、人生に輝きが持てることを。
 そのミュージシャンとは安藤裕子さんです。2003年7月にミニアルバム「サリー」でデビューした彼女は、透明感と存在感のある歌声と、独特な音楽世界、そしてその美貌によって日本中で多くのファンを獲得しました。
 しかしながら前述の通り、色褪せた未来しか見えない時期がここ2年ほどつづいていました。スランプともいえる時期から抜け出せたきっかけは、自分が信じてきた音楽でした。
 「自分は音楽を生業にしていますけど、大きい声で『私、音楽家です』と口に出すのが恥ずかしくて……自信がないと思っていて。これでお金をもらうのは申し訳ないと思っていた職業なんですが、暮らしの中で自分の心に穴が空いていた時に、音楽がその穴を埋めてくれたんです」
 その後安藤さんは、より研ぎ澄まされた感性で最高傑作ともいえるアルバムを完成させました。それが9月にリリースされた5枚目のアルバム「JAPANESE POP」です。タイトルから想像する「J-POP」とは一線を画す世界が広がっています。
 「現代社会おいて、人はエンタテインメントがないと生きていけないんじゃないかと。人と会話することや接することや音楽を聴いて酔いしれることというのが、明日に繋がってるんじゃないかなと思うんです。そういう意味でのPOP……夢を見る場所という意味ですね」
 色褪せた未来が一気に“自信”へと変化した安藤さんは、現在の日本のミュージックシーンに一石を投じています。
 「私、アルバムにリード曲はいらないと思っているんですよ。全部シングルカットしても恥じないように1曲1曲制作していますし、逆にシングル以外はおまけ曲みたいな風潮にはゾッとしてしまいますよね」
 音楽から得た“自信”が“最高傑作”を生むという、ミュージシャンとして理想的な環境で制作された「JAPANESE POP」を引っさげて、Zepp Sapporoでライブを行う安藤さん。今年は北海道に縁が多く、2010年3度目のライブになります。しかも1回目はアコースティック、2回目はイベント(夏フェス)、そして3回目の今回はバンドでのライブと、色々な安藤裕子さんの魅力を体感できる機会に恵まれました。
 「CDとは違う曲の答えを演奏しながらお客さんと一緒に探していくので、是非遊びに来てください」
 “夢を見る場所”を探している方は、11月14日・日曜日にZepp Sapporoへ足を運んでみてください。あなただけが見ることのできる“夢”に出会えるはずです。

【安藤裕子 ライブ情報】

・LIVE2010 “JAPANESE POP”
 2010.11.14(日) 札幌・Zepp Sapporo(開場17:30/開演18:00)

 ■HP:http://www.ando-yuko.com/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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