横山剣(クレイジーケンバンド)

横山剣(クレイジーケンバンド)

vol.7

2010.10

「MINT CONDITION」という名の極上エンターテインメント

シブく決める横山剣さん

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED ~hokkaido-jin edition~】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 ミュージシャンへの憧れというのは、音楽はもちろん、そのミュージシャンの生き方へ向けられることもあります。ここ数年、骨太な男たちから絶大なる支持を集めているのがクレイジーケンバンドの横山剣さんです。
 横山さんの出身は横浜、学生時代から仲間内で音楽をはじめ、その才能を開花させていきます。最初は知る人ぞ知る存在でしたが、1998年にデビューしてからは全国でたくさんの「クレイジーケンフリーク」を作り出し、ライブ会場では横山さんの格好を真似した男性ファンを多く見かけます。
 クレイジーケンバンドの音楽性の特徴は、昭和時代に流行した歌謡曲が持つ「人情」と「泥臭さ」を21世紀型のアーバンなサウンドに取り入れたことにあります。懐かしさと新鮮さが同居したクレイジーケンバンド独特の音楽は、幅広い世代に受け入れられています。
 その音楽のほぼ全てを作り出しているのが横山剣さんです。8月11日にリリースされたアルバム「MINT CONDITION」でも、全編に渡りその音楽性が貫かれています。今までの作品と比較し、更に歌詞がスッと入ってくるという印象を伝えたところ、「それは嬉しいですね。ラジオでも携帯プレーヤーでも、どんな状況で聴かれたとしても言い訳はしたくなかったんですよ。ポピュラリティのあるものはキャプションはいらないというか。自分の中のヒット曲がそういう曲なので……理屈は後からで、パッと聴いて持っていかれるかどうかというのが重要ですから」との答え。
 クレイジーケンバンドとしての活動は10年ちょっとですが、音楽活動自体には30年近いキャリアを持つ横山さんが、自分自身を言い訳できない状況に追い込んでいるという、ストイックさも人を惹きつけて止まない要因なのだと思います。
 「基本的に自分の車でヘヴィーローテーションされるかどうかが勝負だったりするんですよ。世間的には別として(笑)、最低限自分のところで合格のはんこを押せるかどうかは重要ですよ。オーダーメイドのスーツを作るような感じで、既製品で売ってないから作るという感覚ですね」
 他の人がやっていないから自分でやってしまおう……それがクレイジーケンバンドの音楽の根底にある考え方です。その考え方の通り、ライブでも色々なオリジナルの仕掛けを散りばめながらちょっと長丁場のショーが進んでいきます。しかしながら長さをまったく感じさせない、飽きさせないショーを見せてくれます。
 私も過去2回、クレイジーケンバンドのライブに参戦していますが、今回はライブハウスではなくホールでのライブということで、ちょっと違った一面が見られるかもしれません。明日への活力を生んでくれるクレイジーケンバンド、アルバムだけでなくライブも「MINT CONDITION」(極上な、の意味)な状態で届けてくれるはずです。

【クレイジーケンバンド ライブ情報】

・2010.11.24(水)
 札幌・札幌市教育文化会館大ホール(開場18:00/開演18:30)

 ■HP:http://www.crazykenband.com/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

前へ | 新着順一覧 | 次へ

この記事を知らせる

ブックマークする