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「音符の魔術師」による“音楽的加減乗除”の秘法

school food punishmentの紅一点、ヴォーカル&ギターの内村友美さん

 『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。リニューアルした『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED ~hokkaido-jin edition~】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 「大は小を兼ねる」とはよく言いますが「多は少を兼ねる」とはなかなか言いません。組織もそうですし、在庫もそうですが、多くなればなるほどまとめるのが大変ですから、「多は少を兼ねる」とは言いづらいのでしょう。
 しかし、日本のミュージックシーンに「多は少を兼ねる」バンドが登場しました。それが今日ご紹介するschool food punishment(以下sfp)という4人組のロックバンドです。
 sfpは2004年に東京で結成されました。メンバーはヴォーカル&ギターの内村友美さん、ベースの山崎英明さん、ドラムの比田井修さん、キーボードの蓮尾理之さん。最初は長くつづける意識がなかったといいますが、ライブ活動をはじめてからは透明感のある内村さんの歌声と、ノイズを加えたキーボードの音色、そして音符数の多さが話題となり、2009年5月にマキシシングル「futuristic imagination」でメジャーデビューを果たしました。
 sfpの音楽の特徴は何といっても音符数の多さです。最初のころはライブで実現できる範囲の音符数で楽曲を制作していましたが、サウンドの鮮やかさを追求していくにつれて音符数が増えていったそうです。しかしながら音符数が増えてくると、だんだんまとまらなくなってしまいます。そこで彼らが取った手法は「引くところは引く」という方法でした。重ねて重ねて重ねて、引く。そうすることで音のぶつかり合いをなくし、音符数が多くても楽曲として芯がぶれない作品を作りつづけています。
 そのsfpのデビュー1年間の集大成が4月14日にリリースされた「amp-reflection」です。
 「曲順を考えた時に『ちゃんと繋がりたい』という意思で終わる……このアルバムのテーマにしているものなんですが、この1年を象徴する出来事として『人と向き合って、音楽・意思を発信する』ということを意識しました」とは内村友美さんの言葉。デビューして1年間で学んだことがギュッと凝縮されたアルバムには新時代のロックサウンドが詰まっています。
 そして、そのサウンドを楽しめる機会が6月1日・火曜日に行われるワンマンライブと、8月に行われる「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO」。かたやライブハウス、かたや野外ステージという両極端な環境で体感できるチャンスが訪れます。
 sfpのサウンドは、はじめて聴く方はその音圧に圧倒されてしまうかもしれません。しかし、注意深く聴いてみると、彼らの音の細部への意識の高さがはっきりと聴こえてくるはずです。school food punishment……近い将来必ずや日本のミュージックシーンを背負って立つバンドだと思いますので、是非注目してください!

【school food punishment ライブ情報】

 1.「amp-reflection」release tour“Switch”
 2010.6.1(火) 札幌・KRAPS HALL(開場18:30/開演19:00)
 2. RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO
 2010.8.13(金)・14(土) 石狩・石狩湾新港特設ステージ(詳細未定)

 ■HP:http://www.sfp-sound.com/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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