TRIPLANE

「歓喜せよ」……故郷を愛するバンドから贈られた地元へのシュプレヒコール

作詞・作曲を担当している江畑兵衛さん

 ポータルサイト『北海道人』をご覧の皆さん、こんにちは。札幌発の音楽情報WEBマガジン【SAPPORO MUSIC NAKED】編集長の橋場です。『北海道人』では、月に一度、【SAPPORO MUSIC NAKED 〜hokkaido-jin edition〜】として素敵なミュージシャンの魅力をお伝えしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 「木を見て森を見ず」ということわざがあります。普段生活していると、当たり前ではないことも当たり前のように感じてしまいます。しかし、いざ非日常に身を置いてみると、いつもの生活が当たり前ではないことに気づき、日常への感謝の気持ちに変わる……これは地元を離れた方々に共通する感情のように思います。
 私も大学時代に京都、社会人になってから大阪と二度、故郷・札幌を離れ生活をしたことがありますが、離れてみてわかる北海道・札幌のよさがあるものです。
 今日ご紹介するのは札幌出身の4人組バンド・TRIPLANE。最近は、テレビCMの「歓喜せよ♪」のフレーズが印象的な曲を歌っているバンド、といえば「知ってる」という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
 彼らと私の出会いは9年前までさかのぼります。彼らがバンドを結成して数カ月しか経っていないころ、当時私が某ラジオ局で担当していたアマチュアバンドのイベントに応募してきた1本のテープが最初でした。
 今だから話せますが、これがまた雑音ばかりで何を歌っているのか聞こえない酷いもので(笑)、その時は落選となりました。しかし、彼らはあきらめずに2本目のテープを送ってきました。今思うとこの粘り腰があったからこそデビューできたのかもしれませんが、雑音は多少解消されていたものの、他のアマチュアミュージシャンと比較しても1枚も2枚も劣る音質でした。しかし、ひとつだけ格段に飛びぬけて良質なものがありました。それがメロディでした。
 その後彼らは北海道のアマチュアイベントの各賞を総なめにし、デビュー曲「スピードスター」はhitomiさんにカバーされ、アニメやCMのタイアップソングを何曲もリリースしました。デビュー後に上京し、東京の生活にも慣れてくるころ、彼らの気持ちはだんだん地元・北海道に傾いていきます。
 そして、今年は1カ月に1回のペースで北海道に帰ってきてはレコーディングやライブをするという、彼らにとって「願ったり叶ったり」(江畑兵衛さん・談)の状況が出来上がりました。
 そんな中、8月3日にリリースされたのがミニアルバム「イチバンボシ」です。先程ご紹介した「歓喜せよ♪」の一節が印象的な楽曲「イチバンボシ」をリードトラックにしたこの1枚は、故郷・北海道への愛をテーマにした楽曲が詰まっています。
 今回のインタビューで江畑さんは、今後の抱負として「もっと強く北海道というものを打ち出した活動をしていきたいと思っています」と語ってくれました。故郷を離れることで生まれた北海道・札幌への愛情……そんな故郷愛に溢れたバンドに私たちができること、それはライブで「歓喜せよ」のコールに精一杯の拍手で返すことだと思うのです。

【TRIPLANEライブ情報】

・TRIPLANE TOUR 2011 「歓喜せよ!〜イチバンボシを信じて〜」
 2011.10.29(土) 札幌・ペニーレーン24(開場17:30/開演18:00)

 ■HP:http://www.triplane.jp/

プロフィール

橋場 了吾(はしば りょうご)
1975年札幌市生まれ。1998年同志社大学卒業後、札幌テレビ放送入社。ラジオディレクターとして「日高晤郎ショー」「ライブスピカ」等を担当。2005年同社を退社。以後広告制作プロダクションなどを経て、2008年株式会社アールアンドアールを設立し、札幌発の音楽情報WEBマガジン「SAPPORO MUSIC NAKED」を立ち上げる。「音楽で北海道を元気にする」を信条に、札幌にやって来たミュージシャンの取材をつづけている。

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